...愚童君の寺は小さな寺ではあるが、見晴らしのよい、靜かなところで、和尚一人の生活であるから、瞑想、靜觀を妨げる何ものもなかつた...
石川三四郎 「浪」
...むさくろしい家ですけれども見晴らしのよいことは北京楼以上です...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして現在では煤煙(ばいえん)で痛めつけられた木の葉や草の葉に生色がなく埃(ほこり)まびれに立(た)ち枯(か)れた大木が殺風景(さっぷうけい)な感じを与えるがこれらの墓が建てられた当時はもっと鬱蒼(うっそう)としていたであろうし今も市内の墓地としてはまずこの辺が一番閑静(かんせい)で見晴らしのよい場所であろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...いま頂上の見晴らしのよいところへ来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...その晩矢野公使と一緒に海岸の見晴らしのよい料理屋で晩餐を共にした...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...杉の大木の茂つた丘の上にあつて大変見晴らしのよい所でした...
野口雨情 「虹の橋」
...見晴らしのよい場所を見付けて...
宮原晃一郎 「悪魔の尾」
...この平井山の見晴らしのよい場所に...
吉川英治 「新書太閤記」
...見晴らしのよい山の上に...
吉川英治 「平の将門」
...見晴らしのよい坂の途中に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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