...あんな嬉しがらせばっかり! あなたこそ黄泉には似合わない...
芥川龍之介 「二人小町」
...まだ、瓜(うり)もある、西瓜(すいか)も出来る、と嬉しがらせて、どうだ...
泉鏡花 「縁結び」
...父のことを言って嬉しがらせようというその心根に好意がもてたので...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...噂の主の御来臨だぞ』と低い声で『うんとおだてて嬉しがらせてやれよ』友達はあどけない顔をして私の傍にまいり『僕...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...二人はこんな事で若い寡婦(ごけ)を嬉しがらせる事なら...
薄田泣菫 「茶話」
...私の訪問がひどく彼を嬉しがらせたことがわかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...そのなかに巧みに二つ三つ嬉しがらせを織りこんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...頭の正直な見物を嬉しがらせたことは非常なものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...親たちを嬉しがらせたあとで...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...さのみは愛想の嬉しがらせを言ふやうにもなく我まゝ至極の身の振舞...
樋口一葉 「にごりえ」
...お名はさゝねど此坐の中にと普通(ついツとほり)の嬉しがらせを言つて...
樋口一葉 「にごりえ」
...さのみは愛想の嬉しがらせを言ふやうにもなく我まま至極の身の振舞...
樋口一葉 「にごりえ」
...お名はささねどこの坐の中にと普通(ついツとほり)の嬉しがらせを言つて...
樋口一葉 「にごりえ」
...古手の嬉しがらせに仰せを惶(かしこ)みて御別莊に御機嫌をうかゞふまでの耻はさらさじ...
一葉 「暗夜」
...袴を着て出かけることが滝野を可成り嬉しがらせた...
牧野信一 「蝉」
...嬉しがらせてくれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...有難うよ」などという嬉しがらせめいたことを云うのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...ケント族のフランス人から無意味で得体のしれぬラブ・レタと嬉しがらせの骨(こつ)を覚え...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
便利!手書き漢字入力検索