...その筆蹟(ひっせき)で見当がつくかも知れない」「さあどうだか...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...あとは大抵想像で見当がつく...
薄田泣菫 「茶話」
...大凡(おゝよ)そ見当がつくのであるが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その効果も見当がつくような気がする...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その湯げの立ち方で温度のおおよその見当がつく...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...しかし同時にその弱さの素因がいくらか科学的につきとめられて従ってその療法の見当がつくとすれば...
寺田寅彦 「笑い」
...命狙われるわけに見当がつく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...見当がつくのである...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...おおよそ見当がつくのであろうにと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...見当がつくのですぜ」「それを私が知ったことか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その人柄が凡そ見当がつくことでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だいたい見当がつくのであります...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...大地震の発現する可能性のある地域とその地域から発現する大地震の規模はある程度見当がつくように思われるからである...
武者金吉 「地震なまず」
...此方(こちら)は実はあらまし見当がつくのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「私はあのお豊という娘に恩があるのです、それを三平という男が難題をふきかけるものだから、些(いささ)か恩返しのつもりで伴れて出たのです」「うるせえ、そんな御託は、たくさんだ」と、安が、脇からどなった、「きれいな口をききゃあがって、ほんとのところはお豊をかどわかしてゆき、どこかのしまへでも叩き売るつもりだろう、銀流しみてえな面あしやがって、わかってるぞ、こん畜生」「まあ待て」と、本野という浪人が云った、「貴公は、お豊の素性を知るまい、いまどういう事が起こっているかも知らぬだろうが、あの女にはいろいろわけがあり、いまは仕合せになれる運がまわって来ているのだ」「仕合せですって」「さよう、またとない幸運と云ってもよかろう、だからここで」「もうよそう、むだな問答だ」と、幹太郎が云った、「私は三平の云うことを聞いた、あんな若い娘ひとりを、みんなが食いものにしようとしていることも、見当がつく、もう充分だ」「貴公は、信じないのか」「私は、お豊をもらうよ」「待ちゃあがれ」安が喚いた...
山本周五郎 「花も刀も」
...その点がわかれば主謀者の見当がつくだろうから...
山本周五郎 「風流太平記」
...それとも母か姉か……というような見当がつく程まざまざとした感じではない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ちゃんと見当がつくんだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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