...異装の男の何人であるかを見定めてからは...
石川啄木 「葬列」
...女が平時のからだ通りよくなつたのを見定めてから出發したこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大宅君の罪が決定するのを見定めてから...
江戸川乱歩 「鬼」
...雨の中を馳け出して行くのを見定めてから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...『友達と離れるな』『飛ぶ螢に氣をとられて溝へ落ちるな』『飛んでゐるのは間違ひはないが草葉の間に光つてゐるのはよく見定めてからでないと手を出すな...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...薄暗い小路に人影もないのを見定めてから...
豊島与志雄 「神棚」
...私はそれを見定めてから...
豊島与志雄 「香奠」
...今度は篤(とく)と竜之助の面を見定めてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと見定めてから転がったものらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾枚でもお描き下さい」相当の絵師と見定めてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...詩の限界を見定めてからでなくてはならぬと思ふのであつた...
中原中也 「我が詩観」
...お豐の死ぬのを見定めてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はあたりに人無きを見定めてから車を走らせて...
浜尾四郎 「死者の権利」
...その木の方位をよく見定めてから...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...人々が寝静まつたのを見定めてから...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...わたくし共はその様子を見定めてから側へ寄つて行きました...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...警戒のないのを見定めてから蔦蔓(つたかずら)の一パイに茂り絡んだ煉瓦塀をヒラリと飛越えた...
夢野久作 「女坑主」
...よく下を見定めてから跳ぶのだぞ」「はい」「わしが下から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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