...まだ俊助にははっきりと見定めをつける事がむずかしかった...
芥川龍之介 「路上」
...異裝の男の何人であるかを見定めてからは...
石川啄木 「葬列」
...その他に何の証拠も残っていないのを見定め...
江戸川乱歩 「双生児」
...これでよしと見定め...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...新聞紙に広告してゐないかをよく見定めておいて...
薄田泣菫 「茶話」
...梅の枝が幾つも交錯しているのではっきり見定めにくいけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...義男の見定められない深い奧にいつかしら一人で突き入つて行く時があるのだと云ふ樣な氣勢(けはひ)が...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...誰も居ないのを見定めて骨壷をを」]しまった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それをはっきり見定めることは彼には出来なかった)何としても「我」が失くなるなどということは堪らないし...
中島敦 「狼疾記」
...ついに個々を貫いている串(くし)を見定める事のできないうちに電車を下りてしまった...
夏目漱石 「明暗」
...弥惣が唐櫃の蓋に首を挟まれたのを見定めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう少しよく見定めようとした平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確(しか)とは見定めもつかなかったが...
牧野信一 「鬼涙村」
...R村の方角を見定めると...
牧野信一 「南風譜」
...私はいま何が正しくそして何が誤っているかをはっきりと見定めることができるように思う...
三木清 「語られざる哲学」
...まだその順序を見定めることはできぬが...
柳田国男 「海上の道」
...そうしてJ・I・Cの日本到着後の活躍を見定めて...
夢野久作 「暗黒公使」
...見えない眼を切(しき)りに働かせて見定めようとする...
若山牧水 「古い村」
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