...お妙はその状を見定めると...
泉鏡花 「婦系図」
...併し特に文化の問題は大局から見定めなければならぬものにぞくする...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...わたしの様子を見定めていたのかもしれない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は見定めてから...
豊島与志雄 「乾杯」
...これを見定めての上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃思っていることに相違して却って末代悪世の凡夫の出離生死の道は偏(ひとえ)に称名の行にありと見定めてしまったから...
中里介山 「法然行伝」
...その辛棒を見定めた上で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目のまだ見える時見定めて置いた臼を使つての細工は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寢てゐる佐野松の樣子をとくと見定めてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それをよく見定めようとして起(た)ちかかったのもあったが...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...お熊が念のために見定めに行くと...
広津柳浪 「今戸心中」
...見定めようと試みたのだが...
牧野信一 「娘とドリアン」
...私は教授が黒板に向つたところを見定めて...
牧野信一 「妄想患者」
...さて次年また子を生んだ当日より母馬その子の在所を見定めた上ならで身を動かす事なく子よく生(お)い立った...
南方熊楠 「十二支考」
...方角を見定めるいとまもなく...
森律子 「三度會つた巡査」
...次々と日和(ひより)を見定めてドアヒ(渡合)を乗り切れば...
柳田国男 「海上の道」
...たった一羽の相手を見定めるのであろうかということであった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...その気色もないと見定めたのであろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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