...博士がどんな挙動(きょどう)をするかをしばらく見定めたいと思ったので...
海野十三 「金属人間」
...梅の枝が幾つも交錯しているのではっきり見定めにくいけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...併し特に文化の問題は大局から見定めなければならぬものにぞくする...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それを見定めておいて...
豊島与志雄 「林檎」
...街路にはだれもいないのを見定め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...随分悠然として自分の家と蔵書の焼け失(う)せるのを見定めてから...
永井荷風 「草紅葉」
...番人の気配のないことを見定めて後顧の憂いを絶ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...「八か」「親分」二人が互に見定めたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの晩きっと来ると思った曲者の顔を見定める気だった――だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場所を見定めて同じ春の水へパツと飛込んだのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勝手の横に梯子(はしご)のある日を見定めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...豫(あらかじ)め見定めて置いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家中の締りも變りのないことを見定めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見定めもつかぬ程静かに更けて居りました...
牧野信一 「青白き公園」
...私には顔の見定めがつかなかつた...
牧野信一 「熱い風」
...とつくに天気を見定めて下彫の面型を鶏小屋の屋根にならべてゐた...
牧野信一 「鬼涙村」
...私の顔をよくよく見定めると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まず気象を見定めておくことは将の肚(はら)として重要である...
吉川英治 「新書太閤記」
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