...見処(みどころ)があったと見え宮内省の御用品となりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...別にこれと見処もないこの通をばいつもながらいかにも明(あかる)く広々した処のように感じるのであった...
永井荷風 「雪解」
...見処(みどころ)がありそうに思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...十六ばかりに何の見処もなきが...
正岡子規 「旅」
...彼らは「七つの見処(みどころ)」をさえそこに数え挙げた...
柳宗悦 「工藝の道」
...人々は「七つの見処」を守って...
柳宗悦 「工藝の道」
...あの茶人たちが一つの貧しい器にさえ「七つの見処」を数えたその眼の深さを私は尊ぶ...
柳宗悦 「工藝の道」
...一つの茶碗にすら「七つの見処(みどころ)」を数えた...
柳宗悦 「工藝の道」
...茶人は茶碗を眺めて「七つの見処(みどころ)」があると云います...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そうして初代の茶人達はこれには一つの見処もないと云って棄てたでしょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...後代この「見処」に捕えられてわざわざできた茶器に一つとして美しいものがないのは無理はないのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...「七つの見処」は見る方にあるので...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...それなら「井戸」に見られる諸の「見処」は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あの「井戸」に「七つの見処」を思うのはよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その見処によって作られたと思い誤ってはならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...美の見処を自分で作為しようとしたからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...見処が違うおかげで...
柳宗悦 「四十年の回想」
...この人品骨柄卑しからぬという見処(みどころ)は...
夢野久作 「鼻の表現」
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