...おまつさんなる老妓(らうぎ)が加勢をした...
芥川龍之介 「京都日記」
...そこで老妓は指をさして...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...老妓はそこで四人前の切符を買ってそれぞれ手渡ししたが...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...老妓は念のためにと思って...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...そういう風におしずはとかく粋(すい)をきかせて先ばしりをするくせがあるのでござりまして元来が苦労性なのでござりましょうか若い時分から取りもちの上手な老妓(ろうぎ)のようなところがあったのでござりますが考えてみればお遊さんに身も心もささげるために生れて来たような女でござりましてわたしは姉さんの世話をやかせてもらうのがこの世の中でいちばんたのしい...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...―――事実その時分からもう好い加減な老妓であったこの人が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこにゐた老妓がつと立つてきて...
種田山頭火 「其中日記」
...何の為に此老妓を呼んだのか...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...老妓ばかりが寄集った一中節(いっちゅうぶし)のさらいの会に...
永井荷風 「銀座」
...新冨町の老妓両三名を招ぎ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それに双方共老妓を味方にして...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...それでも彼女の奢(おご)りの癖は、吉原の老妓や、名古屋料理店の大升(だいます)の娘たちなどを、入びたりにさせ、機嫌をとらせていた...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...「のむとねられんから」と言ふのを老妓小やなが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...老妓のお蝶がゐる...
牧野信一 「冬の風鈴」
...老妓またこれをおよそ達者に弾きまくる...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...その老妓の正体を洗ってみたら...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...自(おのずか)ら足の踏みようは確かだと老妓が感心したことがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...堀のおむらという老妓の家から看板を借りて出ると...
吉川英治 「松のや露八」
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