...婢(じょちゅう)はちょと老妓の顔を見てから...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...老妓はふるえあがって心の中で念仏を唱えながら...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...老妓はそこで四人前の切符を買ってそれぞれ手渡ししたが...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...「やっぱり憑いている」わけて老妓は銀杏返に結った怪しい女がそばにいるようで体がぞくぞくした...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...それは舞の名手として有名な新町のお栄と云う老妓であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これはもう四十以上の老妓(ろうぎ)やねんけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小声で老妓(ろうぎ)に話しかけた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...斯ういふ老妓と親類づきあひをしてゐるぞ...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...ゆふの三老妓のみなりと云...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それに双方共老妓を味方にして...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...老妓の推測は自分だけの心にしかわからなかったのであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...京都老妓中西君尾(なかにしきみお)は...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...他の老妓の蛇皮線に合せて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...老妓またこれをおよそ達者に弾きまくる...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...……はじめての席には土地の老妓が二人いた...
山本周五郎 「新潮記」
...老妓の唄う一本の呼吸から繰り出されている調和も...
横光利一 「旅愁」
...仲の町の老妓らしいのや...
吉川英治 「脚」
...少妓、中妓、老妓、三人ほど、いつのまにか座間に咲いている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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