...しかしあの恐しい感銘は見事な細部の描写を待たずに生じて来るものではありません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...人類最古の文明国たりし埃及(エジプト)時代に已(すで)に見事なものが存在したのでも知られる...
淡島寒月 「土俗玩具の話」
...大きな硝子(ガラス)器に入った見事なケーキだった...
海野十三 「蠅男」
...彼の見事な推理を進めて行った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...身辺の世相風習の見事なほどの変貌が...
太宰治 「酒の追憶」
...見事なのである...
太宰治 「美少女」
...初版「本草綱目圖譜」の見事な木版印刷に見惚れたりして...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...見事なる切り岸を立て廻して...
夏目漱石 「虞美人草」
...さぞ見事なものであろうな」日向守はことの外の機嫌です...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...見事な短刀が一口(ひとふり)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見事な筆跡(て)で書き入れがしてあるよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また見事な手箱を保平殿へおつかわしになりました」「もうたくさんだ」泰文は天羽を縛って雑倉(ざつぐら)へ放りこむと...
久生十蘭 「無月物語」
...明かりが見事な髪に映え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...見事な月夜だといふのに!)向つて来る一団の人声が現れたので私は草の中に蹲つた...
牧野信一 「鬼の門」
...原さんが家の近所からわざわざ切らせてくれたダリアの大きい見事な花が満々とあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鑚彫(たがねぼり)で見事な書体で「土州住国光」とか「豊光」とか「国清」とか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ボロボロの唐紙(とうし)半切(はんせつ)に見事な筆跡で...
夢野久作 「斬られたさに」
...見事な自刃の姿であった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??