...随分見事な腹になったネ」と貞雄は真面目な顔をして入ってきた...
海野十三 「三人の双生児」
...迚(とて)もこんな見事なものは出来ません...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...前例の無い見事な花の咲くことを...
太宰治 「自信の無さ」
...厚いどっしりとしたカーテン等さすがに見事な王室の調度が部屋を埋(うず)めて暖炉には火がチロチロと燃えている...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...床の間の見事な卓や...
徳田秋声 「足迹」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...見事な」と、腕組して、牧の後姿を、眺め入っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...どうかこっちへ来て下さい」見事なその一間...
中里介山 「大菩薩峠」
...ワルツ以上に見事なもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...斬れもしますよ」「一と太刀でやつたのかい」「へエ」「見事な袈裟掛(けさが)けだネ」「さうでもねえよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...放浪流転の見事な歴史である...
久生十蘭 「悪の花束」
...扉(ドア)の前にドロ山の険しい巓(みね)に生えている輝やくばかりの見事な瑠璃草(るりそう)が十六束置かれてあった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...飛び飛びに見事な区画が水面に浮いており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...いろいろ見事な品々がおいてあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...中でも見事なのは舟で用いる垢取(あかとり)で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...海岸の岩の上には見事なモーターボートを納めた倉庫まで出来た...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そこには見事な槍...
吉川英治 「新書太閤記」
...見事な鞍をおいた黒鹿毛(くろかげ)を一頭曳いて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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