...窓から見上げる真っ暗な大空には無数の星が燦々(きらきら)と輝いていた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...見上げるばかりの切り立った岩壁は両方から次第に近づき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...こう少し反り身になってつくづく見上げるようにして...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...見上げるような高塀を上って行ったその身の軽いこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...いたずらをしたように書いてありましたな」「さよう」一行が頭上を見上げるとその辺には水ナラ...
中里介山 「山道」
...見上げると、疎(まば)らな裸木の枝の間から星が鮮かに光っている...
中島敦 「虎狩」
...見上げるような高尾根...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...遥(はるか)なる頭の上に見上げる空は...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...見上げると頭の上は枝である...
夏目漱石 「草枕」
...相對した江戸一番の御用聞――錢形平次の顏をソツと見上げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見上げると土藏の窓が一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下から見上げると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...見上げるように大きな楡の扉の両脇に...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...真名古君」真名古はジロリと総監の面を見上げると...
久生十蘭 「魔都」
...『僕は空を見上げるのがこわい! それはとても美しいんだけど...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...新吉が欄間を見上げると立派な金ぶちの額に収まつた浦賀のお婆さんの...
牧野信一 「淡雪」
...どうぞあなたから礼を云って下さい」「公郷のこころざしをわかって頂けましょうか」こう云って由利江の見上げる眼を...
山本周五郎 「落ち梅記」
...帽子を取った私の顔を見上げると...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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