...びっくりして見上げる空から...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何もない空を見上げる...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...晩秋(あき)の空は見上げるように高く...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...縁から見上げると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それからまた見上げると...
豊島与志雄 「狸のお祭り」
...お爺さん」米友は老人の面(かお)を見上げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その前を通る自分の顔を見上げるときに...
夏目漱石 「行人」
...が、ふと見上げると、その二階の右から三番目の窓には昨日のやうに白いカアテンが降されてゐて中の樣子は見られないのだつた...
南部修太郎 「病院の窓」
...ツケツケと平次を見上げるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私や喜三郎をいじめたり」そう言って平次を見上げる眼は涙を含んでおりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僅かに避(よ)けて、上を見上げると、高々とした畠に小笹と雜木が繁つて居り、その間をチラリと人影が見えたやうですが、道の無い崖を追つかけて登つたところで、相手はそれを待つて居る筈もなく、その醜體さを考へただけで、平次は思ひ留つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見上げるとヒサシ状のハングが頭を抑えている...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...祭壇に飾つてある小村菊夫の写真を見上げると...
原民喜 「二つの死」
...丁半遊びのやり方を覚えているか」ベイツがびっくり仰天して所長を見上げると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...じっと見上げるまなざしが...
山本周五郎 「新潮記」
...思い込んだ涼しい瞳(め)で赤猪口兵衛の恐縮顔を見上げると...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...谷を見降ろし山を見上げる眼に...
横光利一 「旅愁」
...見上げるやうに高い銅像でしたな...
吉川英治 「折々の記」
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