...見る影もなく病み耄(ほう)けていたが...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...もう暗い冬の日光(ひかげ)の照りやんだ暮れ方だからまだしもだとはいいながら今さらにお宮の姿が見る影もなくって...
近松秋江 「うつり香」
...私の健康は見る影もなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...双方化けそうに年をとったうえに見る影もなくなったところを見合ってまあ我慢しようということになったのだからまず大丈夫だろう...
中勘助 「結婚」
...見る影もなく枝を刈り込まれて...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...見る影もなく痩せさらばえた姿ではありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...見る影もなく塗(まみ)れておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こちらの方は見る影もなく荒れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る影もなく歪みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る影もなくなつて居る上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溝口屋の裏に住んで見る影もなく生きている馬吉だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る影もなくなった上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る影もなく痛んだところもあるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左半面見る影もなく潰しましたが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...――見る影もなくやつれはてた母親――は...
野村胡堂 「眠り人形」
...昔にあっては見る影もなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...見る影もなく痩せほそって寝ている……」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...故に中世より戦国の頃にかけては数学は見る影もなく衰えて...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
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