...肉太文字で書かれた小さな一巻の書物に見たてて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...当人の技倆がどうやら一人前に見たてられるようになってからの私には...
上田広 「指導物語」
...我れ自(みず)から彼を見たてまつらん...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...まづ其処を見たてゝ雪をふみかためて角力場(すまうば)のごとくになし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かの削氷を賞味し玉ひたる定家に(拾遺愚艸)「夏ながら秋風たちぬ氷室山こゝにぞ冬をのこすとおもへば」又源の仲正に(千載集)「下たさゆる氷室の山のおそ桜きえのこりたる雪かとぞ見る」この哥氷室山のおそ桜を消残(きえのこ)りたる雪に見たてたる一首の意(こゝろ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...惑障相隔てて見たてまつること能(あた)はずと雖(いへど)も...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...下界にはあなたを仰ぎ見たてまつる草一本...
太宰治 「猿面冠者」
...直径一尺から二尺くらゐのたくさんの大穴をことごとく盃と見たてるなど...
太宰治 「津軽」
...見たてのほやほやだわ」「ほんとう...
田中貢太郎 「料理番と婢の姿」
...もっと何とかいうのを見たてるがいい...
徳田秋声 「挿話」
...世人はそれを「道成寺(どうじょうじ)」に見たて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...正太は先へあがりて風入りのよき場処(ところ)を見たてて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...欄間に大蛇が伝うのを見たてえのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御殿油(おほとなぶら)をちかうかかげて見たてまつり給ふに...
堀辰雄 「黒髮山」
...病気の見たてについて彼らの間にあのように絶え間なく論争が見られるわけがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鬼(おに)に見たてて倒れるところまで追いあるくのがその祭の古例で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...――甲谷は汗にしめって横たわっているオルガを花嫁姿に見たてながら...
横光利一 「上海」
...最期の様子を見たてまつらんと...
吉川英治 「私本太平記」
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