...肉太文字で書かれた小さな一巻の書物に見たてて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...我れ自(みず)から彼を見たてまつらん...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...着物や襦袢はこれから柄を見たてて仕立てさせなければいけないのだし...
太宰治 「帰去来」
...下界にはあなたを仰ぎ見たてまつる草一本...
太宰治 「猿面冠者」
...かたばみ草の実を黄瓜に見たててままごとをしてたらお峰ちやんが「遊びませう」といつてやつてきた...
中勘助 「銀の匙」
...この頃姉(あね)さまスツチヨン チヨン己等(おら)目で見たてもスツチヨン チヨン...
野口雨情 「未刊童謡」
...橋がかりに見たてたいくらいのものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世人はそれを「道成寺(どうじょうじ)」に見たて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...正太は先へあがりて風入りのよき場處(ところ)を見たてゝ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...欄間に大蛇が伝うのを見たてえのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...妾が見たててあげるわ...
牧野信一 「小川の流れ」
...某の君を見たてて一夜うかれ遊び酒一盃呑むにもあらねば...
正岡子規 「旅」
...その柄合ひの見たてゞその人の趣味を判断したりする...
水野仙子 「散歩」
...孔子が見たてふ※羊談もかようの物に基づいただろう...
南方熊楠 「十二支考」
...われらは十二使徒と擅(ほしいまま)に見たてしてのわれぼめ...
森鴎外 「うたかたの記」
...鬼(おに)に見たてて倒れるところまで追いあるくのがその祭の古例で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...――甲谷は汗にしめって横たわっているオルガを花嫁姿に見たてながら...
横光利一 「上海」
...館(たち)の庭のほどよい所が見たてられた...
吉川英治 「私本太平記」
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