...『そしたら私の行きたい所は何處へでも伴れてつて見せるし...
石川啄木 「病院の窓」
...この小兀(すこはげ)を見せるのが辛かったよ...
泉鏡花 「歌行燈」
...寧ろ自分の行為に強い確信と是認の閃めきを見せる壮烈な女を見たいと思ふ...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...阿Qは趙太太に見せる約束をしたと言ったが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...あれは恒川さんに見せるよりもむしろ君の顔色なり挙動なりに現われる...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...金を貸そうとする素振りさえ見せる学生もある...
太宰治 「新郎」
...舞台で裸体を見せる事も...
永井荷風 「裸体談義」
...解釈のしようが人によって全然ちがうのだから……まず拙者がいわれるままに一枚をかいて見せると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを無線発信の際に出る小さい火花で爆発させて見せるというような騒ぎにまでなったのである...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...押(お)しは存外今でもたしかです」と左の肩を叩(たた)いて見せる...
夏目漱石 「草枕」
...それにマネキンの顔を見せる時間は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...極楽(パラダイス)を見せると言って豪華な宮殿に伴ない...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...金は前取してあるからとて斬り合いになってうしろを見せる気じゃあるめえな...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...時に微笑(ほゝゑ)みも見せるのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...エレベータに落としたかもしれない」この階級が見せるいつもの無関心さを装い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...片耳に聞いて笑顔(えがお)を見せる女房のあるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――見せるものがある...
山本周五郎 「桑の木物語」
...幾変化でもして見せるわさ...
吉川英治 「私本太平記」
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