...純支那風の人というと中年の婦人にたまたま見かけるだけなので...
上村松園 「余齢初旅」
...諸戸屋敷で見かけた屈強な男達だ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...『見かけはつらき鬼薊...
種田山頭火 「行乞記」
...お増は見かけていた...
徳田秋声 「爛」
...駒井能登守が水を飲んでいたものを見かけたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「その酒樽が……何か悪事でも働いたというのか」「悪事どころじゃございません、第一、御修行中の殿様を、今、お見かけ申せば、どうやらいい心持にして上げたのも、こいつの仕業(しわざ)かと思いますると憎らしい」がんりきはこういって、またも酒樽を烈しくブラブラさせる...
中里介山 「大菩薩峠」
...見かけたところ、この宿屋には蚤がいるにちげえねえ、これを蒲団(ふとん)のしたにしいてお寝」おかげさまで、その晩は蚤に食われなかったお礼をいうものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お見かけ申しましてね...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おーい」と机竜之助が、これを見かけて、片手をあげて呼ぶと、あちらでも、「おーい」答えはあったが、人が見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの内儀は見かけは華奢(きやしや)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最近ペリトリ王子を見かけられましたか」最後の質問が銃弾のようにマザロフを鮮やかに撃ち抜いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...古今よりも善き歌を見かけ申候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...他では見かけません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...犬猫の影も見かけない...
柳田国男 「雪国の春」
...……いまチラと門口で見かけたんだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...よくまめに掃除をしている人々を見かけるには感心する...
吉川英治 「随筆 新平家」
...傍目(はため)もない恋を語らい合っている様もまま見かけられた...
吉川英治 「源頼朝」
...それまでかつて芝居や音楽会で先生を見かけた事のなかった私が...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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