...かなめの樹の生垣を隔てゝ見え隠れに見ゆ...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...樹々に見え隠れした...
梅崎春生 「桜島」
...雑草の中を見え隠れに...
江戸川乱歩 「鬼」
...見え隠れ鯨群のあとをつけるのだった...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...そうするとあの人も見え隠れに後からついて来て...
徳田秋声 「仮装人物」
...壁や家に沿うて見え隠れにその大通りまでついて行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「これより見え隠れに二人が駕籠の跡を追い...
中里介山 「大菩薩峠」
...見え隠れにどこまでもついて行き...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこまでもどこまでも見え隠れに跟けているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その後から忠太郎が見え隠れに跟(つ)いて来ている...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...それから向側にぽっかりと新しい空間が見えてくる)「火の唇」のイメージは揺らぎながら彼のなかに見え隠れしていた...
原民喜 「火の唇」
...煙草の煙をとほして朦朧と見え隠れするので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...枝の間からは海が見え隠れしている...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...子供たちはその間を見え隠れして駈けて行きます...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...小さな赤蟻がいそがしく見え隠れしてゐる...
三好達治 「測量船」
...見え隠れに跟(つ)けて来て...
山本周五郎 「風流太平記」
...実は見え隠れに相棒を連れているのもあるという...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...見え隠れに尾(つ)いて行った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索