...頭陀袋を肩から下ろして、荷物を整理した...
...彼は頭陀袋を掲げて、旅を始めた...
...この頭陀袋は手作りで、風合いがいい...
...僧侶たちは頭陀袋に必要な物だけを詰め込んでいる...
...あの人が背負っている頭陀袋はとても重そうだ...
......
伊良子清白 「孔雀船」
...正造は頭陀袋のようにふくらんだ懐から書類をつかみだしたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」と頭陀袋(づだぶくろ)のやうな下(した)つ腹(ぱら)をわざ/\一つ叩いてみせた...
薄田泣菫 「茶話」
...そのむかし芭蕉は頭陀袋に杜詩と山家集と普門品(ふもんぼん)とを入れてゐたさうだが...
薄田泣菫 「茶話」
...なんとせかせか蝉のなく朝風の軒へのそりと蟇か・朝風の野の花を活けて北朗の壺の水いろすゞしく鉄鉢をさゝげつつ午前六時のサイレン・あるきたいだけあるいて頭陀袋ふくれた夕月・草のそよげば何となく人を待つてゐる悼(母を亡くした星城子君に)・いつとなく秋めいた葉ざくらのかげに山から風が風鈴へ...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「旅日記」
...ただ破れ法衣を掛け網代笠をさげ杖を立て頭陀袋を置いて...
種田山頭火 「遍路の正月」
...経帷子(きょうかたびら)や頭陀袋(ずたぶくろ)のようなものを縫うのに急がしかった...
徳田秋声 「足迹」
...此(こ)れも其(そ)の木綿(もめん)で縫(ぬ)つた頭陀袋(づだぶくろ)を首(くび)から懸(か)けさせて三途(づ)の川(かは)の渡錢(わたしせん)だといふ六文(もん)の錢(ぜに)を入(い)れてやつた...
長塚節 「土」
...死骸の頭へ頭陀袋(づだぶくろ)位掛けられたからつて御苦労さんに土ん中の棺桶の蓋をひつぺがして迄外(はづ)さなくつたつてよさ相なもんぢやねえか...
長與善郎 「青銅の基督」
...頭陀袋一つで亡者が浮ばれねえつて訳でもあるめえに...
長與善郎 「青銅の基督」
...「ハハハハ行くだろう」と宗近君は頭陀袋(ずだぶくろ)を棚(たな)へ上げた腰を卸(おろ)しながら笑う...
夏目漱石 「虞美人草」
...さあ駱駝を払い退(の)けて動いた」と宗近君は頭陀袋(ずだぶくろ)を棚(たな)から取り卸(おろ)す...
夏目漱石 「虞美人草」
...頭陀袋のようにブラ下げさしたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大事な頭陀袋(ずだぶくろ)を掛けていない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...庫裡(くり)におき忘れた大事な頭陀袋(ずだぶくろ)を取りにいかねばならん...
吉川英治 「新・水滸伝」
...幸いに頭陀袋はそのままあった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雲水の掛けているような頭陀袋(ずだぶくろ)をさげ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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