...(鉄格子(てつごうし)をはめた窓の外には枯れ葉さえ見えない樫(かし)の木が一本...
芥川龍之介 「河童」
...この世界の人間には姿が見えない...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...夫人の姿は見えないが...
泉鏡花 「婦系図」
...「一向見えない、ね...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あなたのお姿が見えないのです」こっちからの話が...
海野十三 「怪星ガン」
...「夫人は見えないのです...
海野十三 「断層顔」
...女給には見えないな」「この間まで女優さんだったのだ」「なアるほど」バーテン君は感心したようにうなずいて...
高見順 「如何なる星の下に」
...三本しか見えないと太宰に指摘された...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...農家の屋根も見えない...
永井荷風 「買出し」
...それと、もう一つ――駒井をして、この自家創造の船というものに、限りなき希望と、精神とを、打込ませるように仕向けているのは、見えない時勢と、人情との力が、背後から、強く彼を圧しているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...面は見えないが、その透間のない座構え、これはただものでないと七兵衛は直ちに感づきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちの方はレンズが薄(うす)いのでわずかの光る粒(つぶ)すなわち星しか見えないでしょう...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そしてその見えない天の川の川の水をわたってひとりの神々しい白いきものの人が手をのばしてこっちへ来るのを二人は見ました...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...見える見えない周囲の圧迫は...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...若い男の血を目に見えない形に表れないところから吸いとって美くしさはますます女の体にまして来た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...目に見えないもので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...社会がよくなったとは少しも見えない...
吉川英治 「大岡越前」
...お姿が見えないので...
吉川英治 「平の将門」
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