...もう何も彼も要らない...
石川啄木 「道」
...「もう、要らないわ、此店(ここ)へ返して、ね...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あなたには?」「わたし? わたしは要らないですよ」とこの高潔な徴収員はにこやかに笑って掌を振りました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...自分の葬式には何(な)にも要らないから...
薄田泣菫 「茶話」
...聖武天皇は道教は日本には要らないと仰せられた...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...水の中では靴も要らない...
太宰治 「乞食学生」
...僕が要らない事ばかりおしゃべりして...
太宰治 「新ハムレット」
...そのひとの傍にいる事に心配が要らないような気がしたのです...
太宰治 「人間失格」
...その檜葉(ひば)の立木に包まれた薄鼠塗りの洋館の建物の二階が横向きに見えるのを見上げながら義男は「何も要らないからせめて理想の家だけは建てたい...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...「そういう心配は全然要らない...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...こっちの性格が堕落するばかりだ」「なぜ財産をみんなやったのか」「要(い)らないもの」「ちょっと僕に相談してくれれば好かったのに」「要らないものをやるのに相談の必要もなにもないからさ」宗近君はふうんと云った...
夏目漱石 「虞美人草」
...帰る時だって棒なんか要らないはずじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大した力が要らないわけじゃ無いか」「そこが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただし返事は要らないわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...要らないものは何とも話になりませんなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あなたのその要らない子供を奪(うば)つて行(い)くとしませう...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
...そこにもやっぱり才覚があって炭の要らない工風(くふう)にしてある...
村井弦斎 「食道楽」
...四千余石の館も要らない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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