...その異同を見極めるだけにでも女性の中から天才の出現するのは最も望まるべきことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...絶頂を極めることが出来た...
石川欣一 「可愛い山」
...動いている物体に焦点を合わせることは困難を極めるのだった...
海野十三 「地球盗難」
...その姿を見極めることは...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...又特には自然科学と社会科学とに於けるその相違を見極める必要を直接に感じなかったりする場合には...
戸坂潤 「技術の哲学」
...なかなかもって抑揚頓挫(よくようとんざ)波瀾曲折(はらんきょくせつ)の妙を極めるだけの材料などは薬にしたくも持合せておりません...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...彼は自分の寿命を極める権利を持たぬ如(ごと)く...
夏目漱石 「それから」
...その効果を見極めるように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...咄嗟(とっさ)の間に見極めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...呼び生ける術(すべ)もないと見極めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ涙に暮れるお組を見極めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...イエニーが経済的に困難を極める日々のなかでなおハイネの詩を読んでやり...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...兵馬倥偬(こうそう)を極める唯今のやうな時局下に...
三好達治 「柘榴の花」
...利安の兩隱居に告げて取り極める筈(はず)になつてゐる...
森鴎外 「栗山大膳」
...どんなえらい學者でも極めることは出來ないのだ...
森鴎外 「半日」
...人臣を極めるところまで舞い上って来た訳だが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その巌の上に登ると最も大観の妙を極める相であるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...人間の至楽を極めるかのような閑日にあってもである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索