...動いている物体に焦点を合わせることは困難を極めるのだった...
海野十三 「地球盗難」
...奥様のお考へ一つで極める訳には行かないでせう...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...分けても倫敦周辺の地区に於いて苛烈(かれつ)を極めるであろうから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それから受ける印象は混乱を極めると共に甚だ茫漠たるものであろう...
津田左右吉 「偶言」
...絶世の美人だのが豪華を極めるところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだその生死のほどを見極めるまでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことにただいま牧君の紹介で漱石君の演説は迂余曲折(うよきょくせつ)の妙があるとか何とかいう広告めいた賛辞をちょうだいした後に出て同君の吹聴通(ふいちょうどお)りをやろうとするとあたかも迂余曲折の妙を極めるための芸当を御覧に入れるために登壇したようなもので...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...豊醇優麗(ほうじゅんゆうれい)を極めるのがモーツァルトの音楽の特色であると言ってもよい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...相続人を極めるには...
野村胡堂 「古銭の謎」
...咄嗟(とつさ)の間に見極めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪(わる)丁寧なほど慇懃懇切を極める...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...対照の妙を極める...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...その他の繁栄を極める工業都市で事実見られる如くに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...下層階級の間で主として猖獗を極めると書いて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...兵馬倥偬(こうそう)を極める唯今のやうな時局下に...
三好達治 「柘榴の花」
...女なら話を極めるのに...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...この道を極めることが困難だということは...
山本周五郎 「花も刀も」
...他国の使臣にたいしては儀礼的な鄭重を極める半面に...
吉川英治 「上杉謙信」
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