...そこから夏でも三四時間はかかる針ノ木峠にさしかゝって頂上を極めると...
石川欣一 「山を思う」
...どちらへどう飛んだかを見極めるいとまもなく...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...下手くそを極めるものである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...理論が何を問題とするかを第一に見極めることが最も必要なのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...まだその生死のほどを見極めるまでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...寿命は自分の極めるものでないから...
夏目漱石 「点頭録」
...その真相を極めると責任はかえって学校にあるかも知れない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...平次はこれだけ外部的な條件を見極めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...対照の妙を極める...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それにつれて私の恋心も日ましに猖獗を極める...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...どんな男かはつきり見極めることは出来なかつたが...
北條民雄 「間木老人」
...利安の兩隱居に告げて取り極める筈(はず)になつてゐる...
森鴎外 「栗山大膳」
...真理を極めるのは僧の務めであり...
柳宗悦 「工藝の道」
...春秋四季変化の妙諦を極めるのに...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...この道を極めることが困難だということは...
山本周五郎 「花も刀も」
...そして位(くらい)人臣を極めるにちがいない」ところが...
吉川英治 「三国志」
...咄嗟(とっさ)に実行しよう――と思い極めるに至ったのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...(武蔵!)と見極めると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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