...要するに天賦の完全さは...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...要するに私は、この時位、講演することを楽しんだ覚えはない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...二人とも、そのために死んだかどうか、そこははつきりしてゐませんが、要するに、人間全たいのためには、神さまにひとしい、りつぱな救ひ手であつたと言はなければなりません...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...これを要するに、王子の愛の力が、老婆の魔法の力に打ち勝ったという事になるのであるが、小生の観察に依れば、二人の真の結婚生活は、いよいよこれから、はじまるもののようである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...要するにまだ世間ではソシアル・ダンスと云うものの意義を諒解(りょうかい)していない...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...要するに、神経衰弱だ...
豊島与志雄 「自由人」
...要するに國産大衆車の完成のためには如何なる研究努力をも盡し各方面の意向を徴し以て萬全を期したい考へであります...
豊田喜一郎 「月産五百臺が我社の根本方針」
...要するに坊ちゃんだから...
夏目漱石 「それから」
...なにつりはとっときたまえ」× × × ×「要するにあの場合...
平林初之輔 「頭と足」
...その他、ホームズの探偵法の特色を列挙すれば、幾らでもあげることができるであろうが、要するに、それは、「科学的」「理性的」であって、「直覚的」「空想的」でないといえる...
平林初之輔 「ホオムズの探偵法」
...それをしないのは要するに女給の自覚が足りないからだ...
細井和喜蔵 「女給」
...要するにお前の顏は紅(あか)い...
三島霜川 「青い顏」
...しゃんとした理論の要求も要するにここのことですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...要するに、我々の存在*にも物事の存在*にも、何ら恒常的な存在性**はない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...要するにこの内容と申しますのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...要するにこの一文は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...要するに、左馬介の湖水渡しを否定したがる史家心理には、そのことの至難に思われるのと共に、余りにも、事実そのものが劇的であり過ぎるということに却(かえ)って、懐疑(かいぎ)をもち、これを通俗中の巷説(こうせつ)と片づけてしまいたいものがあるのではなかろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...もちろん、その中には、都の摂関家(せっかんけ)領や、社寺の荘園や、国庁の直接管理している土地や、たれの領とも知れない未開地などが、複雑に、混み入ってはいるが、要するに、勢力範囲といえる形になっており――また、いうまでもなく、将門の亡父良持が、遺産として、将門以下の遺子たちのために、三叔父に托しておいた田領の面積が、少なからず加わっている...
吉川英治 「平の将門」
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