...その種は次の年に新らしい蚕をつくり出すのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その細君はさらに次の年に慢性病になり...
海野十三 「幸運の黒子」
...次の年ですらハッサル博士が水を検査すると...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...次の年、徴兵(ちょうへい)検査で、本籍(ほんせき)のある高知県に帰ったとき、特殊(とくしゅ)飲食店を開いている伯父(おじ)さんから商売柄(がら)の廃娼(はいしょう)反対演説を聞いたあと、こっちも一杯機嫌(きげん)で、あなたの話をほのめかすと、伯父さんは、「熊本秋子さんなら直ぐ、隣町(となりまち)の床屋の娘(むすめ)さんじゃきに、伯父さんもよう知っとるし、本当におまはんがその気なら、じき話を決めるがのうし」と大乗気になられ、却(かえ)って此方(こちら)が辟易(へきえき)しました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...むすこ思いの父親はその次の年から断然夕顔の栽培を中止したという実例があるくらいである...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...次の年にまた第二の子供を彼に贈ってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...次の年、竜子はもう十六である...
永井荷風 「寐顔」
...第一年だったか、次の年だったか、とにかく三十年も昔の話であるが、数学物理学会の例会に、先生と一緒に出かけたことがあった...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...次の年にも三回という風に度重(たびかさな)って行くと...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...次の年の秋に大暴風雨があって...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...彼女が次の年に「白薔薇(しろばら)」を書いたなかに...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...私は次の年の春を堅く約して...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...次の年ある日雨蛙(あまがえる)がなめくじの立派なおうちへやって参りました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...その次の年政府は治安警察法第五条で女子の政治運動を禁止した...
宮本百合子 「現実に立って」
...――つまり終戦の年の次の年に...
三好十郎 「樹氷」
...繁次の年期が終るちょっとまえにその店をやめてしまい...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...秀次の年頃として...
吉川英治 「新書太閤記」
...シルヴァが来た次の年一五五三年のクリスマス前夜には...
和辻哲郎 「鎖国」
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