...将来の貞潔のために少女はあなたの『容赦(みゆるし)』の爽々(すがすが)しさにむしやぶりついたのでございますが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...眼の覚めるような爽々(すがすが)しい緑の野良(のら)を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大気は爽々しく、どこかで牛が啼いてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...勿論胸の中を一脈の清水が流れ通つてゐるやうな爽々しさを覚えてゐたのだ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...何処で思ひ出しても爽々しく...
牧野信一 「小川の流れ」
...その調子が大変に爽々しく...
牧野信一 「喜劇考」
...腹の底からの爽々しさに煽られた...
牧野信一 「鬼涙村」
...幻滅を感ずる程な悪い感じを此方から享けて――自分と別れてゐる間の方が余程爽々しい気分を感じてゐはしまいか――そんなことが可笑しい程心配だつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...「捨てられて了つた方がはるかに爽々しい...
牧野信一 「痴想」
...爽々しくなつた事があつたので...
牧野信一 「日本橋」
...屹度それまでには爽々しい水着姿の貴女の御様子を拝見出来るものと祈つて...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...爽々しい秋風が銀座のペーヴメントに訪れる頃には...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...西の方からは僅かの間だけは爽々し気な風をおくるも...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...アゼンスの女市長から授けられた名誉の花環と同じやうに爽々しい曙色の花が彼女の花籠に充ちてゐるよ...
牧野信一 「山彦の街」
...ずつと、爽々しかつた...
牧野信一 「山を越えて」
...云はば爽々しさを感じて...
牧野信一 「裸虫抄」
...あらゆる汚れがいっぺんに去ったように爽々としてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...その河口の古層デルタの水平層へ二輪廻形の累層を新鮮な上着のやうに爽々しく着始めた...
横光利一 「静かなる羅列」
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