...何とも云えない爽々(すがすが)しい気分であって...
海野十三 「雷」
...青天井(あおてんじょう)の下の風呂は全く爽々(せいせい)して好い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...将来の貞潔のために少女はあなたの『容赦(みゆるし)』の爽々(すがすが)しさにむしやぶりついたのでございますが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...冷たい夜の息吹に爽々しく瞼をくすぐられると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...哥薩克男子(をのこ)の骨の髄まで爽々しく浸みとほる冷たい夜気にブルッと身震ひを覚えるのが彼等には何より快いのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一度去れば何の余韻も残さずに消えてしまふ爽々しい金魚のやうな質なのだらう...
牧野信一 「小川の流れ」
...何処で思ひ出しても爽々しく...
牧野信一 「小川の流れ」
...あたりは悉く開け放されて爽々しい微風が...
牧野信一 「小川の流れ」
...あの海に出そろつて歓呼の声を挙げた時の爽々しさに並ぶべき悦びは決して見出されなかつた――といふ...
牧野信一 「駆ける朝」
...何う考へてもあれは爽々(すが/\)しく愉快で...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...その調子が大変に爽々しく...
牧野信一 「喜劇考」
...新鮮な温泉地で思ふ様爽々しい日が迎えられるのだ――などゝ思ふと...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...たゞ一寸軽い頭の爽々しさだけを自分だけで意識してゐる一個の物体に過ぎません...
牧野信一 「砂浜」
...たゞ爽々しい空ろな心だけが残つてゐただけです...
牧野信一 「砂浜」
...「思ひ切り好く突然消え去つたら爽々しからう...
牧野信一 「素書」
...たゞ一寸軽い頭の爽々しさだけを感じてゐる一個の物体に過ぎません...
牧野信一 「晩春の健康」
...有無を云はさずひツ捕へられはしないか? ――さう思ふと彼は反つて爽々(すが/\)しい気がしたが...
牧野信一 「村のストア派」
...何だか身体中の汚れたものがすっかり掃除されつくしてしまったあとのような爽々しさを...
正岡容 「小説 圓朝」
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