...最後に余は人類に奉仕することを要するが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...要するに私は、この時位、講演することを楽しんだ覚えはない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...要するに社会の婚姻は...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...――要するに、こぶなんかにびた一文だって「喰われ」ようとする馬鹿はないのだ...
犬田卯 「瘤」
...要するに、共産黨は、到る處において、社會的および政治的の現状に反抗する各種の革命運動を擁護する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...要するにまあその時分からそろそろ意識が回復して来たんで...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...要するに、従来のいわゆる統計物理学は物理学の一方の庇(ひさし)を借りた寄生物であったのであるが、今ではこの店子(たなこ)に主家(おもや)を明け渡す時節が到来しつつあるのではないか...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...さらに第二の維新を要するの時節は迫りぬ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...存在者は要するに論理的判断のコプラとしての「存在」から出て来るかのように見えて来ざるを得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...要するに夫が観念性を有っていたからであった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...要するに爾雅の最も古く...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...要するに之等の凡てを一緒にした漠然たる胸騷ぎ...
中島敦 「かめれおん日記」
...要するに各国にはそれぞれたくさんの習慣があるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...要するに笑うと承知せぬ人々が...
柳田国男 「雪国の春」
...これは要するに一ツの推量で...
夢野久作 「能とは何か」
...「さよう……その幻影は要するに...
夢野久作 「復讐」
...「丞相(じょうしょう)もひどい」「これでは出征の時の宣言と約束がちがう」「こんなもので戦えるか」要するに...
吉川英治 「三国志」
...要するに、秀吉は、勝家の裏を掻いたのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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