...併し余に眞正の生を教へるの力なき一切の關係は要するに余にとつて眞正に存在の價値があるものではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...東亜諸民族の正しく深い認識と絶大な努力を要する...
石原莞爾 「最終戦争論」
...要するに、これから父子爵に話すのであるから、今から明言出来ないけれども、新夫婦の住む住宅を買って貰うことと、ここ当分の間の生活費として多少のことをして貰うこと、そしてその金は無意味に費消しないように自分が預かって、月々若干ずつ仕送ること、ぐらいはお約束出来ると思う、と云うのであったが、しかしそれから後のことも、必ず困るようにはしないから、自分を信じて、一任して戴けないであろうか、自分は御牧氏の建築設計家としての才能を大いに認めている者で、時勢が直れば是非後援して再起させて上げる、それは人々の見ようだけれども、こんな時代がそんなに長く続くものとは信じられないし、仮りに相当続いたとしたところで、その間の食いつなぎぐらい、何とでもなろうではないか、と、そう国嶋は云って、及ばずながら僕が附いていますからと、云わんばかりなのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...要するに読んだ後に...
寺田寅彦 「科学と文学」
...要するに科学は真理の認識に帰するとされている...
戸坂潤 「技術と科学との概念」
...己の土地を要する...
豊島与志雄 「故郷」
...要するに最近詩壇は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...要するにSの性格は...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...要するに、このような多くの共通かつ日常の現象によって、記憶の原理は立証される...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...非常な忍耐を要する闘争だと言つてゐる...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...この呼吸を見るのが余程の熟練を要するらしい...
牧野信一 「鱗雲」
...そして私が企てたことは要するにこの検討に外ならない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...要するに、如上の講演要項によっても窺知できるように、なにもとくに珍しい見方・考え方を発表したわけではなかった...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...トが要する大金を払い得ず空しく悶(もだ)えいると...
南方熊楠 「十二支考」
...こういう事は外科医者の施術と同じ事で非常の熟練を要するからなかなか沢山の技術者が出来るものでない...
村井弦斎 「食道楽」
...要するに迷庵も抽斎も...
森鴎外 「渋江抽斎」
...これを要するに、謡に合わせて演奏する伴奏楽器は一つも無い事になるのであるが、これは謡というものの間拍子や節扱いが、極めて自由に、非論理的に、もしくは非科学的に出来ていて(芸術的には極度に厳密である...
夢野久作 「能とは何か」
...並びに多くの他の費用を多く要する企業を...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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