...我等の奉仕することを要するは人間の如何なる點にあるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...要するに新詩社一派は根本の一個所に誤解があるように僕には見えるです...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...要するに、此説話は、地上に於ける神の遍歴と、此に伴う善悪の応報とを、主とするものにして、尚類似の例を挙ぐれば、(ヨ)『オディスセー』の十七の四八五、(タ)『エッダ』に見ゆるリグルの歌、(レ)グリムの童話集の第十三番『森の三人』(ソ)同じく第二十四番『フラウ、ホルレ』(ツ)同じく第百三十五番『白き黒き新婦』等の如し...
高木敏雄 「比較神話学」
...仕留めるには非常な知能の早わざを要するものである...
寺田寅彦 「空想日録」
...一航海に要する石炭が五千トン...
寺田寅彦 「話の種」
...要するに石山新家の没落は眼の前に見えて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...要するにカントと近代の物理学との多くの矛盾は実在認識の持つ二重の性質から説明出来るであろう...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...――要するに日本に於ける唯物論的研究は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この年の日記の最後には「要するに今年は...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...要するにこの両属の主要な区分点はこの点に尽きている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ソシテそれを実行するのに多額の費用を要するかと言うとそれは知れたもので...
牧野富太郎 「植物記」
...幾らか習熟を要すると云う事は...
松永延造 「職工と微笑」
...普通の人の食物は十三貫目の人に二千カロリーを要するが病人だから少し減じてあるのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...要するに、モンテーニュ自らもそのエッセーも、まん中の段階に属するものだと自ら認め自ら甘んじている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これに反して工藝に要する素材と...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼女は要するに頭のいい婦人の通弊として主義理想に走り過ぎたために...
夢野久作 「暗黒公使」
...少くも五六度の訪問を要する所を僅かに三十分の瞥見に終つたのは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――作戦は一(いつ)に急を要する」荀(じゅんいく)をかえりみて...
吉川英治 「三国志」
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