...之(これ)を要するに日曜日は...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...それには少くとも一ヶ年の日子を要すると答えたら...
伊波普猷 「「古琉球」改版に際して」
...要するにお末は、出来るだけ働いて、貯金を殖やすことが楽しみであったのだ...
海野十三 「地獄の使者」
...馬場財政の経済的基礎は要するに軍需工業資本であったことは論を俟たぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...要するに個人的な事情である...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...要するに材料の取扱ひ方だけは...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...第一必要な樂器の設置にも非常な費用を要するのです...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...むずかしい文章体で書いてあるから、与八にはよくのみこめませんでしたけれど、要するに、さきほど、総代が言葉で述べて、与八に申し聞かせたのと同じ意味のものであるらしく思われましたが、与八は、どうもこの人たちが、何か誤解をしているのではないかと考えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...第一、この胆吹山へ突入までの石田村の田圃(たんぼ)の中で、衣裳葛籠(いしょうつづら)を這(は)い出して、田螺(たにし)に驚いて蓋をさせたあの場を、どうして、どういうふうに遁(のが)れ出して、この胆吹山まで転向突入するまでに立至ったのか、その証拠固めをして、辻褄(つじつま)を合わせるだけでも、容易な捜索では追っつかないが、それは酔いのさめる時を待って徐(おもむ)ろに訊問をつづけても遅くはあるまいが、要するに、道庵は道庵として職に忠実にして、学に熱心なるのあまり出でた、全く無理のない行動をとって、ここに縦の蒲団を横にして、上平館(かみひらやかた)の松の丸の炉辺に寝込むまでの事情に立至ったことを、信じて置いていただけばよろしいのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...糞くらえだ!……』要するに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...飯を炊くために下女を置き竈(かまど)を据ゑるなど無駄な費用と手数を要する...
正岡子規 「病牀六尺」
...決して宮の御愛情は懸念を要するような薄れ方になっていないと思われます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...要するに正だとか邪だとか云ふことが絶對的に假名遣にあるとは申しませぬけれども幾分か正しい側と云ふことがあるだらうと思ひます...
森鴎外 「假名遣意見」
...それからちょっと説明を要するのはケワイ田...
柳田國男 「地名の研究」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...これを要するに、東京の学生はみんな出来るだけ制帽を冠るまい、鳥打帽を冠ろうと心掛けているので、トドのつまり東京で朝から晩まで真面目に制帽を冠っているのは、浅草の仲見世や縁日に出て来る物売りの角帽だけと云っても過言でない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...これは要するに一ツの推量で...
夢野久作 「能とは何か」
...一匹の鹿を殺す労働の二倍を要するとすれば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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