...彼女は裸身で部屋中を歩き回っていた...
...裸身になって入浴するのは普通のことだ...
...裸身のまま外に出るなんて無謀だ...
...その女優は下着姿で裸身を演じることに抵抗がないそうだ...
...裸身で寝ると風邪をひくよ...
...馬はやがて裸身(はだかみ)にされて藁(わら)の上に堅くなって横(よこた)わった...
有島武郎 「カインの末裔」
...熱気(ねっき)に蒸(む)された真赤な裸身(らしん)に疲労も識(し)らず...
海野十三 「空襲葬送曲」
...倉庫には竪(たて)半分に立ち割った馬の裸身(はだかみ)や...
海野十三 「爬虫館事件」
...蜑の裸身(はだかみ)が...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...豊かにも悩ましき全裸身が...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...柱(はしら)のごとき氷柱(つらゝ)を裸身(はだかみ)に脊負(せおひ)て堂押にきたるもあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...けれども、これをよく見ると、これはヴィナスが、その全裸を、男に見られて、あなやの驚き、含羞旋風(がんしゅうせんぷう)、裸身むざん、薄くれない、残りくまなき、かッかッのほてり、からだをよじってこの手つき、そのようなヴィナスの息もとまるほどの裸身のはじらいが、指先に指紋も無く、掌(てのひら)に一本の手筋もない純白のこのきゃしゃな右手に依(よ)って、こちらの胸も苦しくなるくらいに哀れに表情せられているのが、わかる筈だ...
太宰治 「斜陽」
...もっと裸身を抱いていたい...
太宰治 「十二月八日」
...高くさしのばした腕と丸めた拳とを自分の裸身を被い隠すために使わなければならないのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分の裸身を隠すために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...火のついた葉巻をところかまわず裸身へおしつけるのと...
久生十蘭 「ノア」
...荒掴みに己の裸身をひき起して...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...一物も纏わない裸身...
百田宗治 「騒擾の上に」
...赤髪裸身灰黒色にして...
柳田国男 「山の人生」
...柔らかそうな裸身...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その上に意識を恢復しかけている美少女の裸身をソロッと抱え上げまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...よく矢代の仰いだ欅の大樹も葉を吹き落され裸身になった...
横光利一 「旅愁」
...あらゆる周囲のものに対して範宴は今まったく裸身になって手をついてしまいたい...
吉川英治 「親鸞」
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