...いくども裏表をひっくりかえして見いった...
海野十三 「金属人間」
...裏表を調べながら呟(つぶや)いた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...その裏表を見たりしていたが...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...そうした科学の内容やそれと裏表をなす世界観とから...
戸坂潤 「科学論」
...然るにこの形の定理は普通吾々が表象する裏表を有つ面に就いてのみ妥当し...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...フイルムの裏表を逆にして...
永井荷風 「勲章」
...銀座通の裏表を歩いて...
永井荷風 「ひかげの花」
...江戸時代の裏表を手に取るように知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...合っていて離れるような日向日蔭(ひなたひかげ)の裏表を一枚にした頭を彼は田口家に対して抱(いだ)いていたのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...裏表を打返して眺めたりした...
夏目漱石 「道草」
...お霜とお春の案内で家の裏表を見廻りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏表を嚴重に固め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その裏表を読んだことになるのである...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...私は受け取って裏表を改めながら問うた...
夢野久作 「暗黒公使」
...ありとあらゆる裏表を使い別けて来るんだから堪(たま)らない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...玉帯の裏表を調べてみた...
吉川英治 「三国志」
...世間の裏表を知ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宿(やど)の雪隠(せっちん)や裏表を第一に睨んでおくこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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