...あんたの死体だけでも見付かりゃ、ぼくの名刺を持っているから、ぼくが乗っていたことが判る」五郎はポケットから丹尾の名刺を出して、裏表を眺めた...
梅崎春生 「幻化」
...いくども裏表をひっくりかえして見いった...
海野十三 「金属人間」
...いくども裏表をひっくりかえして...
海野十三 「少年探偵長」
...また裏表をいくどもひっくりかえして見た...
海野十三 「少年探偵長」
...あの黄金メダルの裏表をあの店の中で...
海野十三 「少年探偵長」
...黄金メダルを何十ぺんとなく裏表をひっくりかえし...
海野十三 「少年探偵長」
...私は時と場合とに応じてこの札の裏表を使い分ける事を教えられた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...ましてこの商売の裏表をよく知っているだけに...
徳田秋声 「縮図」
...江戸時代の裏表を手に取るように知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏表を引繰返して見た...
夏目漱石 「道草」
...津田は封筒の裏表を読んだ後で...
夏目漱石 「明暗」
...お霜とお春の案内で家の裏表を見廻りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この時はもう土地の御用聞が驅けつけて、大黒屋の裏表を、蟻(あり)の這ひ出る隙間もなく見張つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その裏表を読んだことになるのである...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...玉帯の裏表を調べてみた...
吉川英治 「三国志」
...世間の裏表を知ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弟子たちは、裏表を、見張っている...
吉川英治 「平の将門」
...銭(ぜに)の裏表を伏せて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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