...耳朶の裏表を検めたり...
内田魯庵 「人相見」
...いくども裏表をひっくりかえして...
海野十三 「少年探偵長」
...あの黄金メダルの裏表をあの店の中で...
海野十三 「少年探偵長」
...黄金メダルを何十ぺんとなく裏表をひっくりかえし...
海野十三 「少年探偵長」
...私は時と場合とに応じてこの札の裏表を使い分ける事を教えられた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...ましてこの商売の裏表をよく知っているだけに...
徳田秋声 「縮図」
...そうした科学の内容やそれと裏表をなす世界観とから...
戸坂潤 「科学論」
...然るにこの形の定理は普通吾々が表象する裏表を有つ面に就いてのみ妥当し...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...江戸時代の裏表を手に取るように知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...合っていて離れるような日向日蔭(ひなたひかげ)の裏表を一枚にした頭を彼は田口家に対して抱(いだ)いていたのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...裏表を引繰返して見た...
夏目漱石 「道草」
...裏表を透して汚れのないのを確かめると...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...お霜とお春の案内で家の裏表を見廻りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その裏表を読んだことになるのである...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...すたれ釘世をすぢかいになり下(さが)る底抜け徳利のチリンカラカラ古釘と底抜け徳利の風鈴は阿弥陀も知らぬ極楽の音その蒲鉾板の裏表を手に取って引っくり返して見ながらニッコリと笑った良助は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...咄嗟(とっさ)に小屋の裏表をかこんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...世間の裏表を知ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弟子たちは、裏表を、見張っている...
吉川英治 「平の将門」
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