...この際笑いでもした奴は敵に内通した謀叛(むほん)人としてみんなで制裁するからそう思え...
有島武郎 「ドモ又の死」
...末寺僧徒に関する一切の事件を統裁する一種の政府なり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...かの女と大野とが關係の途中で中たがひをしたのを仲裁する爲め...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...子女の父兄は教師も学校も許す以上はこれを制裁する術がなく...
内田魯庵 「四十年前」
...根拠のない否定論は慎んで下さらないと困りますね」捜査課長が仲裁するように云って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「私が仲裁するのですから...
田中貢太郎 「春心」
...然(しか)れども彼らは自(みず)から裁する所以(ゆえん)を知らざるを如何(いか)ん...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自裁するがよい」小太郎の声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...役割さんを撲ってはいけねえ」仲裁するふりをしてポカリと撲ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを制裁する実力を持ったものが一人もありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...放埒(はうらつ)な若殿金之進の夜遊びを制裁するための定めだつたのかも知れません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仲裁するのに骨が折れるから」「それは...
久生十蘭 「雲の小径」
...酒場の亭主の仲裁する声などが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...其病は書を裁することを礙(さまた)ぐる程のものではなかつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此書を裁する前年壬午「九日独酌」の詩に自註がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山の此書を裁する四日前に八十歳で歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後書を裁する時既に愈(い)えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...壽阿彌は此等の人々に一々書を裁するに及ばぬ分疏(いひわけ)に...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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