例文・使い方一覧でみる「袖垣」の意味

...＊＊　私はこの袖垣を沢山出した日本の本を何冊か持っている... ＊＊　私はこの袖垣を沢山出した日本の本を何冊か持っているの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...松の袖垣隙（すきま）あらはなるに... 松の袖垣隙あらはなるにの読み方
高山樗牛「瀧口入道」

...そこと自分の書斎とは僅かに袖垣（そでがき）一つを隔てているにすぎなかった... そこと自分の書斎とは僅かに袖垣一つを隔てているにすぎなかったの読み方
蒲松齢田中貢太郎訳「阿霞」

...そこに一軒の家の袖垣（そでがき）のような低い生垣（いけがき）の垣根があった... そこに一軒の家の袖垣のような低い生垣の垣根があったの読み方
田中貢太郎「馬の顔」

...離れ座敷の袖垣（そでがき）のもとにある八重山吹の咲くのと同時ぐらいなので... 離れ座敷の袖垣のもとにある八重山吹の咲くのと同時ぐらいなのでの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...彼は深川佐賀町の寓居で、房楊枝（ふさようじ）をくわえながら、錆竹（さびたけ）の濡れ縁に萬年青（おもと）の鉢を眺めて居ると、庭の裏木戸を訪（おとな）うけはいがして、袖垣のかげから、ついぞ見馴れぬ小娘が這入って来た... 彼は深川佐賀町の寓居で、房楊枝をくわえながら、錆竹の濡れ縁に萬年青の鉢を眺めて居ると、庭の裏木戸を訪うけはいがして、袖垣のかげから、ついぞ見馴れぬ小娘が這入って来たの読み方
谷崎潤一郎「刺青」

...離れの袖垣（そでがき）の臘梅（ろうばい）の黄色い絹糸をくくったような花も... 離れの袖垣の臘梅の黄色い絹糸をくくったような花もの読み方
徳田秋声「縮図」

...袖垣（そでがき）に辛夷（こぶし）を添わせて... 袖垣に辛夷を添わせての読み方
夏目漱石「虞美人草」

...袖垣（そでがき）も... 袖垣もの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...袖垣の上から一と目に見える縁側に... 袖垣の上から一と目に見える縁側にの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...のぞけば鞍馬の石燈籠に萩の袖垣しをらしう見えて... のぞけば鞍馬の石燈籠に萩の袖垣しをらしう見えての読み方
樋口一葉「たけくらべ」

...袖垣（そでがき）の萩の中に死んだお梅のすぐの妹のお米が袖を引きあわしてしょんぼり立っている... 袖垣の萩の中に死んだお梅のすぐの妹のお米が袖を引きあわしてしょんぼり立っているの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...下手には同様に雪綿を被ったコーリャンが立ち枯れのまま袖垣のような有様...
藤野古白藤井英男訳「戦争」

...椽に近き小細水（ささらみず）は江戸川の流を偃入（せきい）れて胡麻竹の袖垣を遶（めぐ）り土塀を潜りて... 椽に近き小細水は江戸川の流を偃入れて胡麻竹の袖垣を遶り土塀を潜りての読み方
正岡容「巣鴨菊」

...袖垣のところを踏石づたいに廻っていって... 袖垣のところを踏石づたいに廻っていっての読み方
山本周五郎「五瓣の椿」

...玄関をかこうように網代の袖垣がある... 玄関をかこうように網代の袖垣があるの読み方
山本周五郎「初蕾」

...今帰ったぞ」袖垣の彼方の台所らしい方で... 今帰ったぞ」袖垣の彼方の台所らしい方での読み方
吉川英治「新書太閤記」

...袖垣（そでがき）にバラをからませた鉄柵の門から内を覗くと... 袖垣にバラをからませた鉄柵の門から内を覗くとの読み方
吉川英治「忘れ残りの記」