...彼女の衷情を理解するのは難しい...
...彼が辞職した本当の理由は、彼の衷情によるものだった...
...彼の衷情に対して共感することができない...
...彼女は衷情を表に出すことが苦手だ...
...言葉には出さなかったが、彼の衷情は両親に理解された...
...……」これは信輔の衷情だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...彼等はそれをわたしの素性(すじやう)の為と――百姓育ちの為と解釈するであらう」と正直に衷情(ちゆうじやう)を話してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...其衷情憐むに堪へたり...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...看護員は実際その衷情(ちゅうじょう)を語るなるべし...
泉鏡花 「海城発電」
...どうかして彼に善処させて輔弼にあやまちなからしめたいという衷情から出たことであったから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...何卒どうか私の衷情をお汲み下さるように願います...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...病中この書を認むの憐れをも、切迫の衷情、無疎忽御察し下され度候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...思い切って犬になって街路を自由に走りたがって衷情をうったえているふうに見えた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ここで衷情を訴えたところでどうにも仕様がありません...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...アリストブルスの母アレクサンドラは衷情を披瀝して息子の身の安全を相談した...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...その衷情はまことに慰(あわれ)むべきですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そしてまた阿賀妻らの衷情と寸分の差違は無かった...
本庄陸男 「石狩川」
...繰り返して来ていた彼であったろう!その衷情(ちゅうじょう)を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その衷情(ちゅうじょう)を想う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この玄徳の衷情(ちゅうじょう)を...
吉川英治 「三国志」
...大将十河殿にむかい衷情(ちゅうじょう)を訴えてみましたところ...
吉川英治 「新書太閤記」
...臣下の衷情(ちゅうじょう)を知るも...
吉川英治 「新書太閤記」
...衷情(ちゅうじょう)を述べ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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