...半頃(なかごろ)に頁(ページ)を折ってあるところがあった...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...」「わしは十九世紀のなかごろに...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...中頃(なかごろ)になつては墨汁(インキ)で書いた...
薄田泣菫 「茶話」
...秋の夜寒(よさむ)に立つ鳥もなき眞夜中頃(まよなかごろ)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ちょうどこの並木のまんなかごろ……なかでもことに枝葉のしげってこんもりとしたさくらの木影を...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ある夜半比(よなかごろ)...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...それは寛文(かんぶん)十一年即(すなわ)ちお菊(きく)が十三の八月まで生きてその月の中旬(なかごろ)に死んだ...
田中貢太郎 「累物語」
...それに往っていて夜半比(よなかごろ)に帰って来た...
田中貢太郎 「葬式の行列」
...松原の中央(なかごろ)へ往ったところで...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...夜半比(よなかごろ)になって玉音が急に苦しみはじめた...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...その五里の路の半頃(なかごろ)に...
田山録弥 「百日紅」
...なかごろ呂昇は咽喉(のど)をいためたことがある...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...十一がつのなかごろの定期でおじをたずねて敷香からこの島へやってまいりました...
久生十蘭 「海豹島」
...丁度中頃(なかごろ)になりましたから...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...明治の御代(みよ)のなかごろに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「待ったッ」と九尺柄(え)のなかごろに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あれやあ六月の半頃(なかごろ)ですがね」何清(かせい)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この月の内には出ないだろうよ」「とすると――五月の中旬(なかごろ)になりますな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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