...木村の葉子に対する愛着は日を追うてまさるとも衰える様子は見えなかった...
有島武郎 「或る女」
...民族的宗教が衰えるにつれて巫道も衰えたのでありましょう...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...寵(ちょう)衰えると切殺し...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...刺激を与えなければ人間は衰える...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...なぜ世人は直ぐ衰えるのか人間は百二十五歳までの寿命をもっておるというのが我輩予(かね)ての説である...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...折々は不消化物も与えないと胃の機能が衰えるようなもので...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...栄えるのが何だ、衰えるのが何だ、おれたちは、つまり遊びたいだけ遊べる天下がほしいのだ――と、こんなような理窟をコジつけてみても、さて、外勢力がこの江戸の土を蹂躙(じゅうりん)するような日を予想してみると、腹が立たないわけにはゆかぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが衰えるから病気になるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...東の衰える時は、即ち西に勢いの附く時である...
中里介山 「大菩薩峠」
...とみに衰える)長女 でも...
新美南吉 「病む子の祭」
...老行(おいゆ)くとともに元気も衰えるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...いかなる意味からでも呪われてあれ! 僕の仕事が衰えると同時に蓉子の僕に対する信頼と愛とが衰えはじめたのを僕ははっきりと感じはじめたのだ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...あんなに衰えることを知らぬエネルギーが宿されていたことは驚異に値する...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...花やかな壮年時代がようやく移ろい衰えると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年と共に衰える傾きがありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...どうも家の衰える時というものには方式があるように思われるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...何んと云ってもここはもう衰えるばかりだった...
横光利一 「旅愁」
...また実際に早く衰える場合も多い...
和辻哲郎 「京の四季」
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