...引手(ひきて)も馬方(うまかた)もない畜生(ちくしやう)が...
泉鏡太郎 「十六夜」
...おぼえもあらぬ残り香の漂ひきて薄明(うすあかり)のなかをそぞろあるきするにも似た心地に誘はれることがある...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...ふるき小笛を拾ひきて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...かぜを、ひきて、ねたり...
太宰治 「盲人独笑」
...障子(しょうじ)の引手(ひきて)に凭(もた)れるようにして立っていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...日本人が西洋の楽器を取ってならす事はならすが音楽にならぬと云うのはつまり弾手(ひきて)の情が単調で狂すると云う事がないからで...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...若き人々ひきて行く牛の呻めきを見る如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...弾手(ひきて)は林学士(りんがくし)が部下の塩田君(しおだくん)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...なるべくおのれは危険なき距離より糸をひきて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...水豆の畑にも越えたりなどいふをきゝてよごれたるおどろがなかに鴨跖草(つゆぐさ)の花かもさかむ水ひきていなば鴨跖草の花のさくらむ鬼怒川の水のあと見にいつかまからむこゝろ計りは慥なれども...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...箏(こと)の方の弾手(ひきて)も多い...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...不夜城のにぎわしさ! 明るさ!引手(ひきて)茶屋に着くと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鳥居の下の県道を砂塵おぼろにあとひきて青竹(あをたけ)いろのトラック過ぐる枝垂の栗の下影に鳥獣戯画のかたちして相撲をとれる子らもあり...
宮沢賢治 「県道」
...翌日から田町(たまち)の引手茶屋(ひきてぢゃや)に潜伏していたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...長尾の女(むすめ)敬の夫三河屋力蔵の開いていた猿若町(さるわかちょう)の引手茶屋(ひきてぢゃや)は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...あしたもぜひきてください...
アンドルー・ラング再話 Andrew Lang 大久保ゆう訳 「シンデレラ」
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