...「価格表通りに計算してください...
...諸商人のようす表通りの商店の風(ふう)などにも...
伊藤左千夫 「廃める」
...折から急に吹出した風が表通から路地へ流れ込み...
心猿 「荷風翁の發句」
...迎春館は表通を探しても見つからないそうだが...
海野十三 「大脳手術」
...小さな和服姿の「外来者」が唯一人でこの表通を南の方へ歩いてゐた...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...表通に自動車が警笛をならして走るたびに部屋の振動するのは云ふまでもなく...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...表通りは間口の狭い格子(こうし)造りになっていて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...時刻表通りに、定期郵便船が...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...かわいた表通りに水をまいておくのも...
壺井栄 「二十四の瞳」
...表通りの店屋などでも荷物を纏(まと)めて立退用意をしている...
寺田寅彦 「震災日記より」
...表通岩谷天狗(いわやてんぐ)の煙草店に雇われたる妙齢の女店員(おんなてんいん)いつもこの横町に集りて緋(ひ)の蹴出(けだ)しあらはにして頻(しきり)に自転車の稽古するさま折々目の保養となりしも既に過ぎし世のこととぞなりぬる...
永井荷風 「書かでもの記」
...窗を開くに表通の下駄の音夏近き心地す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...今まで路地内(ろじうち)や表通りをうろうろしていた一人の紙屑買(かみくずか)いが...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人はそれで表通りへ店でも持つがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...窓の向に見える表通りには絶え間なしに通行人の姿が映画のやうに動いてゐた...
原民喜 「二つの死」
...下手(へた)な勘亭流の文字を書きだした酒屋などが表通りに目立った...
本庄陸男 「石狩川」
...表通りを行きたいと云つて諾かなかつた...
牧野信一 「池のまはり」
...目白の表通りにある三本の大きい欅(けやき)の木が揺れる房のように見えている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...表通りに面した所は商品を整然と飾りたて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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