...底知れない博士の力に...
海野十三 「火星兵団」
...うしろ向きの家の黒い屋根の上には無雜作に落葉が散らばつてゐるその上に未だ凍り易い天空の寂寞の色月でも出相だ地面は底知れない靜かさでひろがりその上を白犬が鼻を地面にくつつけてあつち...
千家元麿 「自分は見た」
...またしても底知れない深い思いに考え沈んだ...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...」彼は底知れない神秘な真実に逐いまくられて...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その底知れない沼へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷々と底知れない野心が光っていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...こゝへ来て当りませんか!」何か底知れない気うつさを感じながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...底知れない姿の中を雲がゆるゆると流れた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...底知れない恐怖のようなものを感じたので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なにか底知れないようなところがあった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...母堂のこの底知れない愛情だった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いちいち愛想よく別れの挨拶をする底知れない善良なようすを見ると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その顔には底知れない静けさがあらわれていた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...この底知れない夕冷えと...
堀辰雄 「菜穂子」
...妹に対する底知れない慈しみの情が泉のやうに湧きあがつて来た...
牧野信一 「南風譜」
...底知れないねばりと...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...なおなお底知れないものが蔵されている...
吉川英治 「三国志」
...そこから沸(たぎ)り立つ強味には底知れない不屈があった...
吉川英治 「新書太閤記」
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