...倉地はその表書きさえ目を通そうとはしなかった...
有島武郎 「或る女」
...知合いの信者の家に空間があるかもしれないからいっしょに出かけてみようといって、学校から七八町くらいだ、表書きの家は、そこに連れていってくれた...
有島武郎 「星座」
...草々」それを封筒に入れ「天下の青年永島与八君」と表書きして使に持たして帰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大胆にも一通の艶書(えんしょ)二重(ふたえ)封(ふう)にして表書きを女文字(もじ)に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...頓首三月十一日早朝沢田正二郎この手紙の表書きには本所区向島須崎町八九番地とあって日附は三月十一日になっているが...
中里介山 「生前身後の事」
...この表書きのご仁は...
本庄陸男 「石狩川」
...表書きは確かにわたしの名宛てになっているが...
松本泰 「謎の街」
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