...何だってそんな行儀の悪い腰の掛けようをして居るのだえ...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...なかで行儀の悪い客の一人が膝の上で先刻(さつき)の焼物の包を開(あ)けて見た...
薄田泣菫 「茶話」
...行儀の悪い俺を見て...
高見順 「いやな感じ」
...えらい行儀の悪い姉ちゃんや思やはるがな」「ふん」悦子はそれでもまだよく呑(の)み込めないらしかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...浜田や熊谷が行儀の悪い居ずまいで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...同じ行儀の悪いのでもそこから来る生徒は他とは違っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...「どっち行くの」お宮はいつもの行儀の悪い悪戯娘(いたずらもの)のような風の口をきいた...
近松秋江 「うつり香」
...亀さんは実際「行儀の悪い」子供であったろうし...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...それで「ものを口に入れながら話をするというような御行儀の悪いことはけっしてしない」礼儀正しい動物なのである...
中谷宇吉郎 「異魚」
...人民はまことに行儀の悪いもので...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...行儀の悪い膝ッ小僧じゃないか」「ヘエ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は怪しい者じゃございません」行儀の悪い猫の子のように摘(つま)み上げられた芳年は...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...まあ行儀の悪い人でせうね...
牧野信一 「小川の流れ」
...加けに大変行儀の悪い男を相手に酒などを飲むのは...
牧野信一 「鏡地獄」
...こんな行儀の悪い看護婦を伴れて行くのは閉口だよ...
牧野信一 「好色夢」
...何といふ行儀の悪いことだ...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...そんなお行儀の悪いことをしてはいけません...
三浦環 「お蝶夫人」
...行儀の悪い歯ならびのように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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