...私が這入(はい)って行くと...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...この飛行器を皆で担いで行くんだ...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...裏の階段から慌たゞしく入つて行くと...
田山花袋 「道綱の母」
...遊里へ行く者はケチと思われまいとして乗りもしたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...踵(かかと)の高い靴が曲(まが)るかと思うくらい烈(はげ)しく舗石を鳴らして急いで行く...
夏目漱石 「永日小品」
...私どもの方は不規律で行く...
夏目漱石 「おはなし」
...神田(かんだ)の高等商業学校へ行くつもりで...
夏目漱石 「三四郎」
...「よしツ、直ぐ行くぞ、――錢形の親分、お聽きの通りだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ザラザラの廊下を行くと...
原民喜 「冬日記」
...なにもかもがこれからは都合よく行くぞと思い...
火野葦平 「糞尿譚」
...何処へ行くのか知らないが俥ばかりを乗り廻した...
牧野信一 「熱海線私語」
...其方へ行く気もしなかつた...
牧野信一 「眠い一日」
...恐えことばかりだから行くな行くなって言うとね...
三好十郎 「樹氷」
...フランソアが追つて行くと...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そのドン底に恐れ藻掻(もが)いている昆虫のような人間性――在るか無いかわからない良心を絶大の恐怖に暴露して行く...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...適当な暗示を与えつつ治療して行く意味から付けた名前に外ならないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...とみ子さんの行くさき/″\を地廻りの惡が附いて廻つたが「私は柔術が得手よ」と聞かされて尻尾を卷いて逃げた咄がある...
横瀬夜雨 「女子文壇の人々」
...半ば引ずるようにして去って行く後姿を...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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