...行き詰りを開く母の言葉明治の時代はよい時代でしたな...
上村松園 「わが母を語る」
...宗教の行き詰りを打開せんとする努力時代である...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...この理想主義的(それは当時のギリシア社会の行き詰りからの反発なのだが)世界観は...
戸坂潤 「辞典」
...又仮にそうでなくとも色々の愛国強力運動が発生すること自身が少くとも日本の行き詰りに他なるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...この行き詰りは「日本精神の本質をはっきり把握しない」ことから来る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実際の生活の行き詰りが...
豊島与志雄 「立枯れ」
...どこもここも行き詰りだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...資本主義の行き詰りや軍部の跳梁などだけでは...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...相対論的量子力学は行き詰りの形にあるということを...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...すると彼の言葉がそこで不意に行き詰りました...
夏目漱石 「こころ」
...そうしてその行き詰りには...
夏目漱石 「道草」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...暗(やみ)のおびえの『扇を持てる孤兒(みなしご)の娘』青春の衰へを星雲(せいうん)の中に齒がみして死ぬ生き埋めの如き自分の『一生』を書いて殆んど再び行き詰りの絶頂に達(とど)いた自分は突如として生の勢のよい『發生』を感じた...
福士幸次郎 「太陽の子」
...遥の目の先には空と海が見えるだけだつたから行き詰りの崖に向つて進んで行くやうだつた...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...遥かに戛々(かつ/\)と馬蹄の音がする――庭の行き詰りが石投で降りる土堤(どて)になつてゐたから下の往来は見降すわけに行かないので彼は...
牧野信一 「村のストア派」
...本職はむしろ窃盜犯には盜むといふ詮方もない行き詰りを發見出來るのだ...
室生犀星 「帆の世界」
...芸術的の迷妄や行き詰りに陥りつつも...
夢野久作 「能とは何か」
...行き詰りの世が腐りだすと...
吉川英治 「私本太平記」
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