...サア行き詰りになつてしまつてどうしてよいのかわからぬ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...しかしこういう絵もこのままではすぐ行き詰りになりやすい...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...元来末期資本主義の行き詰り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この理想主義的(それは当時のギリシア社会の行き詰りからの反発なのだが)世界観は...
戸坂潤 「辞典」
...この行き詰りは「日本精神の本質をはっきり把握しない」ことから来る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実情はむしろ文学の行き詰りから叫ばれたのである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...資本主義の行き詰りや軍部の跳梁などだけでは...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...原子核物理学はこれで行き詰りになるおそれがある...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...殊に何物かの甚だしい行き詰りがあるらしい...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...彼が三十一の年その作の中には芸術家としての行き詰りが明瞭(あきらか)に現われはじめた...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...かやうな理論的行き詰りは...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...暗(やみ)のおびえの『扇を持てる孤兒(みなしご)の娘』青春の衰へを星雲(せいうん)の中に齒がみして死ぬ生き埋めの如き自分の『一生』を書いて殆んど再び行き詰りの絶頂に達(とど)いた自分は突如として生の勢のよい『發生』を感じた...
福士幸次郎 「太陽の子」
...遥の目の先には空と海が見えるだけだつたから行き詰りの崖に向つて進んで行くやうだつた...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...或行き詰りを持ち始めたことを知った...
宮本百合子 「有島武郎の死によせて」
...現在の財界の行き詰りを戦争で打ち破ろうと企んでいるのです...
夢野久作 「ココナットの実」
...芸術的の迷妄や行き詰りに陥りつつも...
夢野久作 「能とは何か」
...この二つの鼻の表現は人間の性格の両方向の行き詰りで...
夢野久作 「鼻の表現」
...当然行き詰りが来たのかも知れない...
吉川英治 「銀河まつり」
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