...便所の行き戻りにそれを聞くと...
梅崎春生 「黄色い日日」
...私が客間を一度二度と行き戻りして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...行き戻りしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...地上を行き戻りする現(うつ)つの馬である...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...五六間先の往還を行き戻りしている提灯に気がついた...
本庄陸男 「石狩川」
...廊下をぶらぶらと行き戻りしながら...
牧野信一 「裸虫抄」
...天狗は芸の行き戻りだ...
正岡容 「寄席」
...藩論が変るごとに行き戻りに引っかかってバタバタと死んで行ったのだからたまらない...
夢野久作 「近世快人伝」
...独博奕(ひとりばくち)の雁木鑢(がんぎやすり)という奴で行き戻り引っかかるのがこの市場商売の正体で...
夢野久作 「近世快人伝」
...見かけない娘――今までたしか三度もこの前を行き戻りしたが? ……と思うそばから新助のニヤリとしたのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...二度ほどその寺町を行き戻りしていた侍が...
吉川英治 「江戸三国志」
...三度行き戻りする小侍を呼び止めた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索