...吾々のために氷砂糖を下さらうていふ和田垣先生の健康を祝さうぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...主人や主婦の不在をことさらうかがったというわけでもなかったでしょうが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...以て上皇さまへの最後の忠誠の置土産になさらうといふ深いお考へがあるのかも知れないと言ひ...
太宰治 「右大臣実朝」
...これではなおさらうんとは言われなくなってきたのでございます...
橘外男 「蒲団」
...わしを蓮葉(はすは)なともお思(おも)ひなさらうが...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...上層には、灰色の粘り気のあるほど細緻な沙が、ふっくりと澱んでいて、それをさらうと、下からだんだんに、粗い岩塊が現われてくる……もとの湯壺に復するには、容易な労力ではおっつかない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「女の子だけをさらうなら解っているが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その選択が尚さらうるさく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの時代(じだい)のやうな蓮葉(はすは)な私(わたし)に萬一(まんいち)お役所(やくしよ)の事(こと)でも聞(き)かして下(くだ)さらうなら...
樋口一葉 「この子」
...圍い者して御置きなさらうとも其樣な事に悋氣(りんき)する私でもなく...
樋口一葉 「十三夜」
...何の商賣などがおありなさらう...
樋口一葉 「にごりえ」
...裏町(うらまち)の酒屋(さかや)の若(わか)い者(もの)知(し)つてお出(いで)なさらう...
樋口一葉 「にごりえ」
...「貴方は私をどうなさらうと云ふお積り...
平出修 「計画」
...「貴方は私をどうなさらうと云ふお積り...
平出修 「計畫」
...一體どうなさらうと仰しやるの?」「神があなたに委(まか)し給うた才能...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ヒッヒッヒッ、俺たちゃ、老人を殺し、女をさらうのに、おめえさんは堂々と逃げて、しかも獲物を一人占めかい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...あんたも此所の工場が厭でしたら何時でもわつしの所にやつておいでなさらう...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...母がなかまたちと一中節(いっちゅうぶし)をさらうのだと云って...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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