...そこで戦前の一切の行きがかりを捨て...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...今までの行きがかり上僕からも言い出せないし...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...しかしそれはその場の行きがかりからのことで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...前々からの行きがかりもあるんだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...そんな行きがかりになってしもたらもうしょうがない...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...こんな行きがかりで自然ラディオというものに対する一種の恐れをいだくようになってみると...
寺田寅彦 「路傍の草」
...彼は初めからの行きがかり上...
豊島与志雄 「反抗」
...行きがかり上、井村に加勢をしようとしてみたが、むざむざ命を投げ出すはあまりに張合いのない心地がする...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ行きがかり上そうなったまでであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...さいぜんからの事の行きがかりを...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのほうが御為だからと申し上げるまでです」こうなると敬太郎も行きがかり上そうですかと云って引込(ひっこ)む訳に行かなくなった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...行きがかりで立会った見廻り同心の顔にもかかわるわけで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「娘の命を助けたさの行きがかりだ――それは仕方があるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこでやむを得ない行きがかりからその部落の族長(カボラル)を...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...下女と戯(たわぶ)れて笑い興じている所へ行きがかりでもすれば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...行きがかり上、行かねばなりません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...古い色々の行きがかりにひかれて...
柳田国男 「海上の道」
...つまらぬ行きがかりの上なら...
吉川英治 「新書太閤記」
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