...血も涙も無い奴だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ソレは身分不相応だ……ブル思想だ……二十円の金で何十人の飢が凌(しの)がれると思う……血も涙も無い奴だ……第一百円の金を儲けるのが不都合だ……大方泥棒でもしたんだろう……元来金というものはソンナに一人占めにすべきものではないのだ……ソレを自分の物のように心得て...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...血も涙も無い無良心な...
夢野久作 「近世快人伝」
...そうした血も涙も無い惨毒そのもののような社会の思潮に...
夢野久作 「近世快人伝」
...どうせ出鱈目(でたらめ)に附けるんだから……とか何とか云っている血も涙も無い人々には特に大きな声で申上げておく...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...吾々がこの血も涙も無い資本万能の...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...血も涙も無い優勝劣敗掴み取りのタダ中に現在の日本が飛込むのは孩子(あかご)が猛獣の檻(おり)の中にヨチヨチと歩み入るようなものであります...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...後世の人々の血も涙も無い観賞眼...
夢野久作 「能とは何か」
...血も涙も無い卑怯な方法をもって弱者を蹂躙(じゅうりん)し...
夢野久作 「笑う唖女」
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