...蠢動する影が見える...
...彼女の鞄には小さな生き物が蠢動している...
...森の中で、虫たちが蠢動する音が聞こえる...
...砂漠には、砂が蠢動する不思議な風景が広がっている...
...蠢動する海底の生き物たちは、神秘的な世界を見せてくれる...
...蠢動(しゅんどう)していた...
太宰治 「座興に非ず」
...もくもくとかたまって蠢動(しゅんどう)している群衆の生温かい人いきれが...
谷崎潤一郎 「秘密」
...実際の等温線は大小無数の波状凹凸を有しこれが寸時も止まらず蠢動(しゅんどう)せるものと考えざるべからず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...蠢動(うごめ)く産児を見てにっこりしていた...
徳田秋声 「黴」
...極左の蠢動(しゅんどう)する処...
戸田豊子 「鋳物工場」
...それは隠れたる広大なる蠢動(しゅんどう)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...『わたしは放蕩のけがれの中に蠢動(しゅんどう)しながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...薩長共の蠢動(しゅんどう)が結局...
中里介山 「大菩薩峠」
...地上で蠢動(しゅんどう)してるんだね」藤原は人間であることを悲しむようにこういった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それで蠢動してるというのかい」今度は小倉が皮肉な聞き手になった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...沈重に吸ひ込む力に伴れて紙の燃焼する繊細な蠢動が...
牧野信一 「痴想」
...キラキラとする眼に叔父と祖母の姿が水底に住む魚のやうに物憂く蠢動し...
牧野信一 「毒気」
...そんな書物を知らずに開けて見るとバリバリと音がして幾つもの仔虫が転がり出て来てそれを見ていると体を緩やかに蠢動(しゅんどう)させて居り...
牧野富太郎 「植物記」
...何うしてそんなに私の心の中に蠢動するのであろう...
松永延造 「職工と微笑」
...泥のような混濁した塊に無数の金属の滑車をつけて蠢動している大亀のようなものだ...
横光利一 「静安寺の碑文」
...あらゆる労働的色彩が睡眠不足な蠢動(しゅんどう)をしている...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...瞑想のおん瞼はそんな虫どもの蠢動(しゅんどう)も超然と観(み)ておわしたことだろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...ひそかに他日をうかがう蠢動(しゅんどう)をちらちら見せているだけに過ぎない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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