...勃凸も気がついたやうに蟆口(がまぐち)を取り出した...
有島武郎 「骨」
...勃凸は耳もかさずに蟆口をひねり開けて...
有島武郎 「骨」
...勃凸はやがてまたそれを蟆口の中にはふり込んだ...
有島武郎 「骨」
...「どうぞよろしく」勃凸はそれを取り上げると蟆口の底の方に押し込んだ...
有島武郎 「骨」
...蟆口を懐に抛りこんでその上を平手で軽くたゝいた...
有島武郎 「骨」
...大(おおい)なる蝦蟆(がま)が居た...
泉鏡花 「雨ばけ」
...大蝦蟆(おおがま)の干物とも...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...傍に一疋の蟆(がま)が今にも躍りあがろうとしているようにしていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...大きな蝦蟆(がま)の上に胡坐(あぐら)をかいて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...口の悪い松本の叔父はこの姉妹(きょうだい)に渾名(あだな)をつけて常に大蝦蟆(おおがま)と小蝦蟆(ちいがま)と呼んでいる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私は怖(こは)い」日頃は醜(みにく)い蝦蟆(がま)かなんかのやうに思つてゐた貫兵衞も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで蟆子(ぶよ)でも集(たか)ったようにぎっしり書きこんであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ガルハニが蟆(がま)の脚の搦(ちくじゃく)するを疑いて動物のエレキを発明し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...由三は殆ど蟆口の底をはたいて昔の女の肖像畫を購取ツた...
三島霜川 「昔の女」
...かつて蛇が蝦蟆(がま)を呑み掛けたところを二足ある奇蛇と誤認したと自筆した(『土耳其紀行(トラヴェルス・インツー・ターキー)』一七四四年版...
南方熊楠 「十二支考」
...海狗(オットセイ)や蝦蟆(がま)同様...
南方熊楠 「十二支考」
...蝦蟆の口から出る滝壺は暗かったが池には大きな鯉がいた...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
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