...蛞蝓(なめくじ)だとペロリと呑みたくなって危いが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...蛞蝓(なめくじ)の這うにこそ...
泉鏡花 「婦系図」
...蛞蝓(なめくじ)のあとを踏んだからで...
泉鏡花 「怨霊借用」
...蛞蝓何知らず空はかなしび...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...蛞蝓は、ふと見ず...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...白砂糖にまぶして三十六尾(ぴき)まで蛞蝓を鵜呑(うのみ)にしたといふ男で...
薄田泣菫 「茶話」
...百足、蛇、蜂、蛞蝓、蝶、蚊、虻、蟻、そして人間!胡瓜、胡瓜、胡瓜だつた、うますぎる、やすすぎる!朝の道はよい、上郷の踏切番小屋から乞ひはじめる、田植がなつかしく眺められる、それはすでに年中行事の一つとしての趣味をなくしてゐるが、やはり日本伝統的のゆかしさがないことはない...
種田山頭火 「行乞記」
...蛞蝓(なめくじ)の長い銀色のはい跡が見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お袖と言つて十九になつたばかりの綺麗な娘で」「もう一人の妾はどうしたんだ」「年増の方は蛞蝓(なめくぢ)を甘鹽(あまじほ)で三日ばかり煮込んだやうな女で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蛞蝓(なめくぢ)みてえな野郎だ」「蛞蝓にもなりますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蛞蝓(なめくじ)のような顔をしていた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...二分(ぶ)で買う気はねえかい」蛞蝓(なめくじ)は一足下りながら...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...蛞蝓(なめくじ)と二人っ切りであった...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...扉の所に立っていた蛞蝓(なめくじ)へ...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...渡す時に私は蛞蝓の萎(しな)びた手を力一杯握りしめた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...蛞蝓(なめくぢ)の這(は)ツた跡(あと)が銀の線のやうに薄(う)ツすりと光ツてゐた...
三島霜川 「青い顏」
...蛞蝓(なめくじ)のように流し元で働いていた婆やが...
吉川英治 「江戸三国志」
...蛞蝓(なめくじ)の這い痕(あと)をもった戸袋やらガタピシいう暗い格子戸がそれだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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