...そうしてここに我々が論者の不注意に対して是正(ぜせい)を試みるのは...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...自分が蜂を不注意に扱つて怒られた事から起きた其の災難の事に気を取られました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...これは上から届けて来たものだが、いくら暗号(あんごう)で書いてあるにしても、英艦隊撃滅作戦の書類を中に挟(はさ)んでおくなんて、不注意にも、程がある」3外へ出ると、ロッセ氏は、大昂奮(だいこうふん)の面持で、私を捕(とら)えて、放そうとはしなかった...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...これは彼の無知または不注意によるものだったと思われるが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...平生は唯美しいとばかりで不注意に見過して居る秋の森の複雜な色の諧調は全く臆病な素人繪かきを途方にくれさせる...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...それを不注意にも落葉と共に崖地に撒いた家人の無神経さに対して...
豊島与志雄 「「自然」」
...不注意にふみ込んでゆきはしなかったか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...始めて自分の不注意に気がついた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そこで不注意に彫像がいっぱい置かれていた棚に手を触れてしまい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無頓着と不注意に...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...不注意にも現場に落してきたのだ...
平林初之輔 「犠牲者」
...政府の筋の無学不注意に由来することゝ知る可し...
福沢諭吉 「新女大学」
...あんなに不注意にいきなり申上げて了つたのはあなたの罪です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...墓は不注意に、また無造作に土で埋められて孔が非常に多かったので、必然的に空気がいくらか入ることができた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...『ル・ソレイユ紙』は不注意にもたいへん疑わしい文句を用いている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...極端な月並調ばかりの句を見て居てかやうな句を不注意に見過す人が多いが...
正岡子規 「病牀六尺」
...ところが、かういふ宿屋に勤めてゐる人間のうちにも、薄ボンヤリした者が、一人や二人はあるもので、その晩の夜勤者が、不注意にも、その問題のお客を泊めることになつたのです...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...初めて自分の不注意に気がついた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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