...釣(つ)り竿(ざお)の先は不注意にも水に浸って...
有島武郎 「或る女」
...彼女の外貌は不注意になり...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...これは上から届けて来たものだが、いくら暗号(あんごう)で書いてあるにしても、英艦隊撃滅作戦の書類を中に挟(はさ)んでおくなんて、不注意にも、程がある」3外へ出ると、ロッセ氏は、大昂奮(だいこうふん)の面持で、私を捕(とら)えて、放そうとはしなかった...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...蠅男は不注意にも...
海野十三 「蠅男」
...声が出なくなるのは神経を動脈と一緒に不注意に結紮したことによる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...とても不注意にかけまわったようすである...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...どうして彼がそんなに不注意に自分の居所を示しているのかと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...地震のほうは人間の注意不注意には無関係に...
寺田寅彦 「災難雑考」
...しかしもし不注意にも鉄の振子を強い磁石の傍で振らせたり...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...始めて自分の不注意に気がついた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつの日にか彼の職務以外の生活をひどく不注意に営むことになったろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そこで不注意に彫像がいっぱい置かれていた棚に手を触れてしまい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...理性の最小の怠慢や不注意によってだけでも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...墓は不注意に、また無造作に土で埋められて孔が非常に多かったので、必然的に空気がいくらか入ることができた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...初学血気の士は全く不注意に経過するの差のみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...登はそれを不注意に見すごしていたのだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...初めて自分の不注意に気がついた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...やはり忠次の不注意に相違ござらぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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