...釣(つ)り竿(ざお)の先は不注意にも水に浸って...
有島武郎 「或る女」
...彼女の外貌は不注意になり...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...蠅男は不注意にも...
海野十三 「蠅男」
...声が出なくなるのは神経を動脈と一緒に不注意に結紮したことによる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...とても不注意にかけまわったようすである...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...どうして彼がそんなに不注意に自分の居所を示しているのかと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あの銀器の事を不注意に言わないようにと注意した...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...平生はただ美しいとばかりで不注意に見過ごしている秋の森の複雑な色の諧調(かいちょう)は全く臆病(おくびょう)な素人(しろうと)絵かきを途方にくれさせる...
寺田寅彦 「写生紀行」
...不注意にふみ込んでゆきはしなかったか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新しいお客さんが不注意にもドアの掛け金をはずしてとびらを開けたのを見て...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...始めて自分の不注意に気がついた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつの日にか彼の職務以外の生活をひどく不注意に営むことになったろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...不注意にも現場に落してきたのだ...
平林初之輔 「犠牲者」
...『ル・ソレイユ紙』は不注意にもたいへん疑わしい文句を用いている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...不注意にも、上階のブラインドを下ろしていなかったものですから、警告しようと寝室へ行きました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...初学血気の士は全く不注意に経過するの差のみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...極端な月並調ばかりの句を見て居てかやうな句を不注意に見過す人が多いが...
正岡子規 「病牀六尺」
...及び清潔に対する不注意に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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