...」十三蛤の灯がほんのりと...
泉鏡花 「浮舟」
...蛤が六つ七つ、むらむらと渚を泳いで、左右を照らす、真珠の光...
泉鏡花 「浮舟」
...――塩で釣出せぬ馬蛤(まて)のかわりに...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...予ら四人はいま雲の八重垣(やえがき)の真洞(まほら)の中に蛤をとっている...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...蛤貝姫がこれを受けて母の乳汁として塗りましたから...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
......
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...食ひ捨てた蛤の殼が...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...蛤(はまぐり)のやうにあんぐり口を開(あ)けるさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...自郡至女王國萬二千餘里、男子無大小、皆黥面文身、自古以來、其使詣中國、皆自稱大夫、夏后少康之子、封於會稽、斷髮文身、以避蛟龍之害、今倭水人、好沈沒捕魚蛤、文身亦以厭大魚水禽、後稍以爲飾、諸國文身各異、或左或右、或大或小、尊卑有差...
陳壽 「魏志倭人傳」
...余は嘗て蛤位の大きさより外は知らなかつたので餘り珍しく思つたから笠も蓙もほうつて波打際をあさつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...殺鼠剤の入った蛤っ貝を下に蹴り落した...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ふと見ると蛤がひとつ水盥からはね出している...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蛤橋のほうへ行こうとすると...
久生十蘭 「金狼」
...蛤(はまぐり)を売っているのをみつけた...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼はその一つの蛤を丹念にしらべてから...
山本周五郎 「青べか物語」
...今日は蛤(はまぐり)に葱(ねぎ)まがあります...
山本周五郎 「風流太平記」
...海水を湛(たた)えた(もい)の中に海螺(つび)と山蛤(やまがえる)が浸してあった...
横光利一 「日輪」
...ちょうど蛤(はまぐり)の片貝ほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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