...それを映す水は亦青ざめた蛋白石(たんぱくせき)の如く輝いてゐた...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...此には乳光柔き蛋白石の影を浮べ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これには乳光柔き蛋白石(たんぱくせき)の影を浮べ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...蛋白石色(オパアルいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...蛋白石(オパール)...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...蛋白石(とんぼだま)の空のなかに円(まる)き柱が...
夏目漱石 「草枕」
...蛋白石(オパール)が一個...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...又蛋白石(たんぱくせき)を刻んでこさへた葡萄(ぶだう)の置物のやうな雲の峯は...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...又(また)蛋白石(たんぱくせき)を刻んでこさえた葡萄(ぶどう)の置物のような雲の峯は...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...そんなにおっしゃられるほどのものじゃあございませんですから――ペーン まっしろな銀で作った白孔雀の様な――夜光球や蛋白石でかざった置物の様な――私はそう思って居るのだよ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...軽い蛋白石(オパール)色の東空に...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...私は今の此の力に満ちた蛋白石の様な心の輝きが失せて「死」の力も「生の力」の偉大さをも感じないほど疲れた鈍い...
宮本百合子 「悲しめる心」
...蛋白石色(オパアルいろ)のあの空がふつと渦巻く海に見え...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...空(むな)しく腐らじとするその心(しん)の堪(こら)へ力(ぢから)は黄なる蛋白石(オパアル)の肌を汗ばませぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...調子はづれの高笑ひ……また幽(かす)かな啜(すゝ)り泣き……蛋白石色(オパアルいろ)の珠数珠(じゆずだま)の実の頸飾(くびかざり)を草の上に留(とゞ)め...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼女の蛋白石(オパール)のやうな青味を持つた眼の上をちらつと流れた薄い赤褐色を帶んだ栗色のその眸子...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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