...岡さんあなたもわざわざお見舞いくださってありがとうございました」葉子は少し挨拶(あいさつ)の機会をおくらしたと思いながらもやさしくこういった...
有島武郎 「或る女」
...それでは、お見舞に、と奥に入ろうとする縁側で、女中(おんな)が、唯今すやすやと御寐(おやすみ)になっていらっしゃいます、と云う...
泉鏡花 「婦系図」
...それでちょっとお見舞に出ました」と言った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...今帰途(かえり)です」「佐世保? 武男さん――旦那(だんな)のお見舞?」「はあ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...気の毒ですからイワンをも一度お見舞ひ下さいまし...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...お見舞にきて下さる親戚やお知合いの婦人の好意に頼って凌(しの)いできたもののそれは余儀ない窮余の窮策で...
中勘助 「結婚」
...漁師たちはそのうねりを「お見舞」と称(とな)えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...無論ただのお見舞でない事はあたしにも判ってるけれども」「といったところで...
夏目漱石 「明暗」
...大塔宮の久米正雄邸へお見舞に...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お見舞に上れる分際ではなし――ひたすら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...東宮も同時に行啓(ぎょうけい)になるはずであったがたいそうになることを思召(おぼしめ)して別の日に院のお見舞いをあそばされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな悪天候の中へ身を呈するようなお見舞いなども苦労とせずにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日もこれからお見舞いをしなければならないのに困ってしまう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕霧からは毎日のようにお見舞いの手紙が送られた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また冷泉院の女一(にょいち)の宮(みや)の御病気もお見舞い申し上げねばならぬことで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...記者がお見舞いした前記の喰い物店は...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...陣中お見舞に伺う由ですが...
吉川英治 「三国志」
...お見舞(みま)ひを申(まを)し上(あ)げると...
和田萬吉 「竹取物語」
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