...お見舞いに上がったのです...
芥川龍之介 「河童」
...何と云ふ無作法な記者だらうとまだお見舞の人も遠慮して得ゆかないお産室に...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...お見舞にあがりました」「はッはッはッ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...などとお見舞ひの言葉を述べる...
太宰治 「お伽草紙」
...僕の代りにお見舞をして来るようにと云われましたので伺いました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...果物はお見舞いにもらうから人を煩(わずら)わして買わずとも大抵家で間に合う...
中勘助 「胆石」
...それからそのお見舞をまたあなたが持って来て下さろうとはなおさら思わなかったのよ」津田は口のうちで「そうでしょう...
夏目漱石 「明暗」
...三角銀杏老(みつかどぎんなんろう)お見舞いたす...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...さながら出入りの大工左官がお見舞いにきたようなかっこうをして圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...ちょいとお見舞申したとき...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お見舞として箱根の温泉を一週間程奢るから家内をつれて是非来ないかと言う...
宮城道雄 「耳の日記」
...十一日に隆に託してお見舞を十円...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...戸塚のおばあさんのお見舞に行ったらばね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつも光子のお見舞いで...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...お見舞いをいただきましてはじめて安心いたしました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身でまたお見舞いくださいますあなた様に対して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...政界の有力者の処へ腎臓病のお見舞に差し遣わすのだから深刻である...
夢野久作 「近世快人伝」
...お見舞いにうかがいました」「よう来てくだされた...
吉川英治 「親鸞」
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