...――殊に石を置いた板葺(いたぶ)き屋根や蚕臭(かいこくさ)い桑ボヤを思い出した...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...養蚕に熱心なあまり...
飯田蛇笏 「秋風」
...』横川松太郎は、同じ県下でも遙(ずつ)と南の方の、田の多い、養蚕の盛んな、或村に生れた...
石川啄木 「赤痢」
...その蚕から取った本絹の着物など夢にも着れない現状を...
犬田卯 「錦紗」
...銀山平は夏期に耕作や養蚕に行くか...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...麦の畑でない処には、蚕豆、さや豌豆、午蒡の樹になったものに、丸い棘のある実が生って居るのを、前に歩いて行った友に、人知れず採って打付けて遣ったり何かすると、友は振返って、それと知って、負けぬ気になって、暫く互に打付けこをするのも一興である...
田山花袋 「新茶のかおり」
...みすぼらしい豌豆(えんどう)や蚕豆(そらまめ)の畑...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...蚕糸業法中改正法律案...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「天蚕糸(てぐす)でも宜いわけだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蚕の代りにくもを使えば...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...養蚕をしている村への菜穂子や明を交(ま)じえての雨後の散歩...
堀辰雄 「菜穂子」
...早くお蚕さんを見せてよ...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...村で一番という位蚕のおき方がうまい...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...養蚕の失敗に引続く信用組合の公金拐帯(かいたい)の尻を引受けて四苦八苦の状態に陥り...
夢野久作 「巡査辞職」
...蚕棚の下を嘔吐(は)き続けながら...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...蚕婆(かいこばばあ)と早足(はやあし)の燕作(えんさく)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...人知れず蚕婆に目くばせして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...中身(なかみ)は裾野(すその)の蚕婆(かいこばばあ)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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