...――殊に石を置いた板葺(いたぶ)き屋根や蚕臭(かいこくさ)い桑ボヤを思い出した...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...「秋蚕(あきご)ですか...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...蚕籠(こかご)は私がこれから洗いますから」そういわれても...
伊藤左千夫 「春の潮」
...蚕(かひこ)のやうにぶるぶるつと身体(からだ)を顫(ふる)はせる...
薄田泣菫 「茶話」
...蚕食(さんしょく)した...
太宰治 「虚構の春」
...若筍(わかたけ)の吸い物、蚕豆の塩うで、きぬさやと高野豆腐(こうやどうふ)の焚(た)き合せ、―――昨日錦で買って来た材料を婆やが料理したのである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...養蚕(やうさん)の板籠を山のごとく積み重ねた間口の広い家...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...蚕(かひこ)を売つた金とかありさへすれば...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...宿の二階から毎日見下ろして御なじみの蚕種検査の先生達は舳(へさき)の方の炊事場の横へ陣どって大将らしき鬚(ひげ)の白いのが法帖様(ほうじょうよう)のものを広げて一行と話している...
寺田寅彦 「高知がえり」
...蚕(かいこ)のような蒼白(あおじろ)い顔にぼうッと病的な血色が差して...
徳田秋声 「仮装人物」
...養蚕(ようさん)が重(おも)な副業(ふくぎょう)の此地方では...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蚕食してくる結核のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...田舎家で一軒として蚕を飼って糸をとらないところはありませんからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...はき立てた秋蚕(しうさん)を棄てた家もあつた...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ここは蚕婆(かいこばばあ)の家ではなかったのか――」忍剣(にんけん)も小文治(こぶんじ)も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「あッ」「オオ」と丹羽昌仙(にわしょうせん)も蚕婆(かいこばばあ)も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...丹羽昌仙(にわしょうせん)や蚕婆(かいこばばあ)や燕作(えんさく)など...
吉川英治 「神州天馬侠」
...駿河勢力に蚕蝕(さんしょく)されて...
吉川英治 「新書太閤記」
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