...宿の二階から毎日見下ろして御なじみの蚕種検査の先生達は舳(へさき)の方の炊事場の横へ陣どって大将らしき鬚(ひげ)の白いのが法帖様(ほうじょうよう)のものを広げて一行と話している...
寺田寅彦 「高知がえり」
...養蚕で取った金を夕方裏の川へ出ているちょっとの間に...
徳田秋声 「足迹」
...初旬には最早(もう)蚕(かいこ)が上るのだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...養蚕(ようさん)が重(おも)な副業(ふくぎょう)の此地方では...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...養蚕その物の根本的研究は...
直木三十五 「大阪を歩く」
...ピエール・ロチは欧洲人が多年土耳古を敵視し絶えずその領土を蚕食(さんしょく)しつつある事を痛嘆して『苦悩する土耳古』と題する一書を著(あらわ)し悲痛の辞を連ねている...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...みんな蚕室になってしまうのじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...次第に北側から南側の方面へ向けて蚕食(さんしょく)を企だてて来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...○ここらあたりは桑畑蚕さんが見たならはつて来よなアララノラツテバアララノラ桑畑の中の...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...青年の書生わずかに数巻の書を読めばすなわち官途に志し、有志の町人わずかに数百の元金あればすなわち官の名を仮りて商売を行なわんとし、学校も官許なり、説教も官許なり、牧牛も官許、養蚕も官許、およそ民間の事業、十に七、八は官の関せざるものなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...蚕のよく出来ることをねがう女たちが...
柳田国男 「故郷七十年」
...昔から支那にある『捜神記』とか『太古蚕馬記』などの...
柳田国男 「故郷七十年」
...つぎには蚕豆(そらまめ)という大粒の豆などで...
柳田国男 「母の手毬歌」
...母と共に傭役の男女を督して養蚕製茶の事に従へり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...蚕婆(かいこばばあ)はにわかに態度を変えて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蚕婆(かいこばばあ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蚕婆(かいこばばあ)とふたりで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蚕(かいこ)が桑を食うような早さであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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