...豌豆(えんどう)と蚕豆(そらまめ)も見わけられないのです...
芥川龍之介 「不思議な島」
...ある家にては断じて養蚕を廃するに至れり...
井上円了 「おばけの正体」
...無数の蚕(かいこ)が這い廻っているような脳髄模型...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...蚕(かいこ)や蛇が外皮を脱ぎ捨てるのに相当するほど目立った外見上の変化はないにしても...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...八家のまはりには切りのこした桑の木があつたので慰みかたがた子供たちの実地教育にもなるといふ父の考から近処ですこしばかりの種をわけてもらつて蚕をかつたことがあつた...
中勘助 「銀の匙」
...絹だと見込みをつけてしまったのだがどうか」「なるほど」「シルクだな――蚕(かいこ)を飼って...
中里介山 「大菩薩峠」
...○ここらあたりは桑畑蚕さんが見たならはつて来よなアララノラツテバアララノラ桑畑の中の...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...グリンピースや蚕豆が...
長谷健 「天草の春」
...蚕などよりずっと立派な昆虫なのだ...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ほそい蚕豆(そらまめ)のような指さきが...
室生犀星 「香爐を盗む」
...蚕飼(こがい)をさせ...
森鴎外 「山椒大夫」
...蚕の神をまつるのは不思議である...
柳田国男 「故郷七十年」
...養蚕(ようさん)や米の収穫後になると透(す)かさずに自分で出かけて...
夢野久作 「巡査辞職」
...養蚕(かいこ)から...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...五月になったら蚕さん夜養(よがい)せんならんのに誰が恐(こわ)うて行くもんがあるぞ...
横光利一 「南北」
...蚕婆(かいこばばあ)の肩をピシリと打っていったせつな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蚕婆(かいこばばあ)より一足(ひとあし)先に抜け穴(あな)へはいったので...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――この広い坂東の曠野では、毎日、東から陽が出て、西に陽が沈んでいるだけのように、貴様などの眼には、見えるかもしれぬが、どうして、間(ま)がな隙(すき)がな、那須、宮城(みやぎ)などの、東北の俘囚(ふしゅう)や、四隣の豪族が、一尺の土地でも、蚕食しようと、窺いあっているのだぞ...
吉川英治 「平の将門」
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