...誰かが亡くなると、虫の知らせとして何かが起こることがある...
...彼女が突然電話してきたのは、虫の知らせかなと思った...
...春の気配を感じると、虫の知らせが聞こえる...
...鳥が鳴くのと同じく、虫の知らせが聞こえ始めた...
...突然、鳥たちがさえずり始め、虫の知らせがしてきた...
...」私はその御言を伺ひますと、虫の知らせか、何となく凄じい気が致しました...
芥川龍之介 「地獄変」
...暗い虫の知らせに満ちていた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...虫の知らせとみえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...云わば無意識的な意識――虫の知らせ――なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...虫の知らせででもこの一行の近づきつつあるのが判(わか)らねばならぬと思った...
本庄陸男 「石狩川」
...これが所謂虫の知らせというのか...
牧逸馬 「運命のSOS」
...虫の知らせでこのダアバン...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...虫の知らせにかありけむ...
夢野久作 「白くれない」
...その第一種は昔から俗に云う「虫の知らせ」という奴で...
夢野久作 「暗黒公使」
...ちいっと虫の知らせ方が遅う御座んしたがね...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...「虫の知らせであったか」と...
吉川英治 「三国志」
...雨露次に虫の知らせもなかったのは...
吉川英治 「私本太平記」
...虫の知らせ?そんな漠(ばく)としたご不安からではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...虫の知らせのような気がしないでもない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...虫の知らせか、弦之丞は、その時なんとなく、早く時雨堂(しぐれどう)へ帰らなければ、銀五郎や多市が、さだめし案じているだろうと思いだされてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...虫の知らせも覚えぬらしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...春の跫音(あしおと)もこれに出会う虫の知らせだ...
吉川英治 「源頼朝」
...「えっ、その者に、なにか間違いでもござったか」先のことばを聞かないうちに、虫の知らせか、武蔵は早口に問い返した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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