...唯この俗伝を生じたのも或は虞美人(ぐびじん)の血の化して虞美人草となつた話に根ざしてゐるかと思ふだけである...
芥川龍之介 「鴉片」
...」!)「『虞美人草(ぐびじんそう)』は?」「あれは僕の日本語じゃ駄目(だめ)だ...
芥川龍之介 「彼 第二」
...夏目先生の虞美人草(ぐびじんそう)なども...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...所謂「虞美人草」即ち之なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...先生の「虞美人草(ぐびじんそう)」の中に出て来るヴォラプチュアスな顔のモデルがすなわちこれであるかと思われる...
寺田寅彦 「柿の種」
...作品から言っても「猫」から「虞美人草(ぐびじんそう)」へかけての時代である...
寺田寅彦 「柿の種」
...それはコスモスと虞美人草(ぐびじんそう)とそうして小桜草(こざくらそう)である...
寺田寅彦 「路傍の草」
...漱石の初期の作品――倫敦塔・幻影の盾・虞美人草等――との相違がある...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...――花は虞美人草(ぐびじんそう)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...『虞美人草(ぐびじんそう)』の藤尾の性格は...
「予の描かんと欲する作品」
...だから読者が『虞美人草』を読んで...
「予の描かんと欲する作品」
...虞美人草(ぐびじんさう)のやうな見事な朱塗(しゆぬ)り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ダリアだの虞美人草だのジギタリスだの植わっていました...
林芙美子 「クララ」
...三十四○床の間に虞美人草(ぐびじんそう)を二輪活(い)けてその下に石膏(せっこう)の我小臥像(しょうがぞう)と一つの木彫の猫とが置いてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...終始一貫心驕(おご)れる悧溌な女(「虞美人草」藤尾...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...散りて咲く野末の花のなつかしく露にぬれたる秋の花を渡殿朽ちし西の壺に人の贈りし春の花を蝦夷菊枯れたる池の畔に褄紅の撫子は露霜(つゆしも)降(お)りてめげたれど名よ脆かりし虞美人草(ひなげし)のやがて媚(いろ)ある花咲かん眉秀でたる妹あらばりぼんに(さ)すを惜まねど紫菫...
横瀬夜雨 「花守」
...虞美人草虞美人草(ぐびじんさう)の散るままに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...『虞美人草』に至っては鮮やかな類型的描写によって...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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